慶応4年6月25日 幕府の留学生 帰国
きょうは慶応4(1868)年6月25日です。大政奉還前にイギリスなどに派遣されていた幕府のヨーロッパ留学生が横浜港に帰りつきました。
幕府の英国留学生14人は、2年前の慶応2年イギリス留学を命じられ、渡航していました。
取締役は旧幕府の陸軍歩兵頭、川路太郎です。
川路の祖父の川路聖謨は、日露和親条約の締結に尽力した国際派でした。
英国留学生は、今年1月に大政奉還を知り、すぐさま帰国を模索します。しかし、資金不足で出航が遅れに遅れ、きょうようやく帰国できました。
帰国したのは、イギリス、フランス、オランダに留学していた23人です。やっと帰り着いた祖国ですが、幕府はすでに存在していません。
若き旧幕臣たちにとって、出国前とは何もかもが変わっていました。