新たなチャレンジ
真剣な表情で医学の教科書を読む女性。鹿児島市の榎田愛美さん(35)です。
榎田さんは小学4年の長女・綾音さん(9)と2人暮らし。実はいま、看護師を目指して、去年4月から鹿児島市内の専門学校に通っています。高校卒業以来16年ぶりの学生生活で、大変なものの、毎日楽しいということです。
榎田さんが看護師を目指そうと思ったのは、5年前に綾音さんが病気で入院したことがきっかけでした。
「子どもたちが障害を抱えながら生活しているのを病院で初めて知った。子育てしている(経験がある)ので、少しでも役に立てるよう頑張りたい」
子育てに家事と大忙しの日々。綾音さんは今では元気になり、榎田さんの支えになっています。
「私が看護師を目指しているのがうれしいみたいで、私が寝ていると布団をかけてくれることもあり、ちょっと成長したなと思う」
わが子の成長も見守りながら、榎田さんは看護師になる日を夢見て走り続けています。