• 季節の味覚
  • 鹿児島県内各地の「季節の味覚」をご紹介します。

秋の味覚 老舗店職人がつくる季節の和菓子

老舗菓子店の職人が作る季節の和菓子です。
前田政樹カメラマンが撮影しました。

和菓子職人 松元政喜さん
「花には無意識に目が行きますね。花の色や形、おしべやがく、裏の方がどうなっているのか、それをお菓子で表現できないかいつも考えます。」

高校卒業後、職人の道へ。東京や長野で10年以上修業の後、帰郷。

松元政喜さん
「小学生ぐらいから言ってたらしいです、跡取りになると。親父の背中を見たんだと思います。」

今年で創業72年、老舗の三代目がつくる秋の和菓子。

旬の栗の菓子は、奄美の黒糖を入れた羊羹を重ね合わせてつやを出す。
出水産のみかんのあんこを使った菓子は、炒った米粉をまぶし皮をむく遊び心を加える。

松元政喜さん
「暖色系の色、あたたかく感じるような。でも、冬までいかないような、夏が名残惜しいようなものを、色だったり形で表現できれば。」

手間を惜しまず全ての工程がほぼ手作業。その仕事は全国和菓子協会から「選・和菓子職」に認定。現在、九州では二人しかいない。

松元政喜さん
「面倒くさい事をやろうと、面倒くさいを超えた所にお客さんに感動してもらったり、おいしいといってもらったりがあると思うんです。」

一つ一つ丹精込めて、職人の技と心がつまった和菓子です。

「リッチモン松元」
肥薩おれんじ鉄道の高尾野駅からすぐのところにあります。
住所:出水市高尾野町柴引7-5
電話:0996-82-0145