「片頭痛やめまい予防する成分」“クワの葉”フィナンシェやダックワーズに 鹿児島大学と農家が開発
カイコのエサとして栽培される「クワの葉」。鹿児島大学と茶農家が片頭痛やめまいを予防する成分を含むことを発見し、焼き菓子など開発しました。
28日お披露目されたのは、「クワの葉」を使った焼き菓子やフレーバーティーです。
クワはカイコのエサとして全国で栽培されてきましたが、養蚕が衰退した今、県内の山林にも放置されたクワの木が多くあります。そのクワの葉に光を当てたのが、鹿児島大学の研究グループと薩摩川内市の宮園製茶です。
共同研究で、クワの葉に含まれる「フィセチン」という成分が片頭痛やめまいなどの原因とされる「血管のけいれん」を予防することを発見し、特許を取得。食物繊維がゴボウのおよそ9倍、鉄分がコマツナのおよそ16倍、含まれていることも明らかになりました。
栄養豊富なクワの葉を手軽に取り入れてもらおうと開発したのが、「桑茶のフィナンシェ」や「Da桑〜’s」です。
(記者)「クワの葉の味が想像つかなかったが、抹茶に近くて癖がない」
(宮園製茶 宮園謹吉さん)「クワが良いものであると知っていただくことが私の励み」
(鹿児島大学農学部 加治屋勝子・研究教授)「食べやすく飲みやすい商品を手に取っていただいて、少しでも生活がうるおえばいいなと思う」
商品は、薩摩川内市内の道の駅や宮園製茶のホームページで販売中で、今後さらに拡大する方針です。