国有林東京ドーム2個分が焼ける 春は林野火災が増加傾向 鹿児島県「火の取り扱い気を付けて」

鹿児島県伊佐市でおよそ20時間にわたって続いた山林火災では、東京ドーム2個分の面積が焼けたとみられています。現場は国有林で、警察と消防で火事の原因を調べています。

警察と消防によりますと、15日午後2時ごろ、伊佐市大口針持の住民から「山から煙が見える」と消防に通報がありました。消防や県の防災ヘリが出動して消火活動を続け、通報から20時間余り経ってようやく鎮火しました。

(消防に通報した人)「山火事を実際に見たのは初めて。あっという間に広がった」

伊佐市によりますと、焼けたのは国有林およそ10万平方メートルで、東京ドームおよそ2個分の面積にあたります。けが人や建物への被害はなく、警察と消防で火事の原因を調べています。

県によりますと、今年、県内で発生した山林火災は去年より1件少ない5件で、去年1年間では33件発生しています。

県は、登山客が山に入る春の行楽シーズンは火の不始末などで林野火災が増える傾向にあるとして、「火の取り扱いに十分気を付けてほしい」と呼びかけています。