台湾とつながりを 鹿児島商工会議所が5年ぶりに訪問
鹿児島商工会議所のメンバーが台湾を5年ぶりに訪問し、鹿児島をPRしました。台湾と鹿児島を結ぶ定期便は、この3年、コロナでストップしています。台湾との交流を深めようと様々な団体に働きかけました。
九州よりやや小さい面積の台湾は人口およそ2330万人。鹿児島商工会議所のメンバーや関係者19人がまず向かったのは、鹿児島との直行便を運航している中華航空です。
直行便が就航して今年で12年目になりますが、定期便はコロナの影響でこの3年ストップしています。6月にチャーター便を運航し、10月には定期便の再開を目指していましたが、鹿児島空港でグランドハンドリングと呼ばれる地上業務を行う職員が不足していて、再開は延期になっています。
会談は非公開で行われました。商工会議所側から中華航空へ鹿児島空港で人の誘導や荷物の運搬、機体の点検など地上業務を行う職員を派遣できないか打診しましたが、難しいことがわかりました。
(中華航空 謝世謙会長)
「私たちの準備は整っていて機材はあります。重要なのは鹿児島空港の受け入れがまだ十分でないことです」
「1日でも早く鹿児島・台湾便を復活させたいです」
(鹿児島商工会議所 岩崎芳太郎会頭)
「中華航空が『鹿児島は優先的に飛びたい旅行先』の1つだと思っていることを確認できたのはとても良かった。グランドハンドリング(地上職)の問題は非常に重い、台湾と鹿児島の交流を促進するためにぜひ解決しないといけない」
続いて訪れたのが台湾の中部に位置する台中市。台中市商業会は、鹿児島商工会議所と30年前から交流し、友好盟約を結んでいます。夜には交流会も開かれました。
(台中市商業会のメンバー)「鹿児島の霧島国立公園と台湾の玉山国家公園で姉妹盟約を結んだらどうでしょうか」(拍手)
最後に訪れたのは南部の台南市。台湾有数の食品メーカーであるチーメイ(奇美)食品や、世界的な旅行かばんメーカー「エミネント」の観光工場も視察。台南市長とも面会しました。
鹿児島商工会議所としては台南市の経済団体との交流は初めてで、それぞれに手応えを感じていました。
(奇美食品(台南市)宗光夫会長)「(鹿児島は)海に囲まれていて、レジャー、観光において潜在的な魅力を持っています」
(台南市総工業会 蔡明忠理事長)「(鹿児島の人は)友好的で歓迎してくれています。(台中市のメンバーは)必ず鹿児島を訪れたいと言っています」
(鹿児島商工会議所 岩崎芳太郎会頭)「5年のブランクがなかったかのように、我々と会って協力してもらえた。1人でも鹿児島の良さをわかってくれる人が増えて、その人がきっかけに輪がどんどん広がっていければ」
鹿児島商工会議所では、今後も民間の代表として、台湾との交流を深めていく方針です。