夜空に連なる謎の光 鹿児島県内で5月28日夜、目撃者相次ぐ まるで銀河鉄道 その正体は?(2023年5月29日放送)
夜空に光る点。等間隔に並んでいるようにも見えます。
28日夜、鹿児島県内の各地で目撃され、MBCスクープ投稿にも映像が相次いで寄せられました。この光る点の正体は?
夜空に並ぶ光る点の数々。鹿児島市松陽台町で28日午後8時40分ごろ、撮影されました。
「何これ」「UFOだよ」
(撮影した有村あずささん)「2歳児の子が空を指差して、見て見てと。携帯で撮影しようとなった。みんなで驚いた。長男はUFOだと」
光る点の連なりは、3分ほどかけて頭上を通り過ぎて行ったといいます。
(撮影した有村あずささん)「飛行機ならゴーっと音がするのに、音もなく同じ間隔で連なって通りすぎていった。ほかの人も見ている人がいっぱいいるだろうという話になって投稿した」
この現象は同じ時間帯に県内各地で撮影されました。
(ytさん)「何これ。ドローン?」「こんなに高く飛べない」
並んで光るこの点の正体は、いったい何なのでしょうか?
薩摩川内市のせんだい宇宙館の今村聡館長によりますと、アメリカの宇宙開発企業「スペースX社」が運用している人工衛星ネットワーク「スターリンク」だということです。
スターリンクは、大量に打ち上げた人工衛星と地上のアンテナをつなぎ、離島やへき地に高速ネット環境を提供していて、戦争でインフラに打撃を受けたウクライナに無償提供したことでも注目されました。
地球の周りを3000基以上が飛んでいて、軌道上を連なって移動する様子が「銀河鉄道」のように見えることから「スターリンク・トレイン」と呼ばれています。
今村館長は「太陽の光を反射して見えるので、日没直後や日の出前のタイミングが見えやすい」と話していました。