新型コロナ感染者 過去最多更新 専門家「GWに爆発的に拡大のおそれ」
新型コロナ感染者が、2日連続800人超えでの最多更新。感染症の専門家は、「今の状況で大型連休を迎えると爆発的な感染拡大のおそれがある」と警鐘を鳴らします。
(西教授)「特に鹿児島市の感染者の増加がこの1週間著しいことが、過去最多を記録した背景にある」
感染者のうち、鹿児島市の割合は、今月4日から12日までの1週間は50.1%で、県全体の半分ほどでしたが、21日までの1週間では60%まで上昇しています。
感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、学校や家庭での感染を防ぐために3回目のワクチン接種を早めに受けることや、少しでも症状が出た場合は出勤や登校を控えてほしいと訴えます。
(西教授)「新学期が始まって1~2週間たった状態で、学校と家庭での広がりがこの増加につながっていると思う。3回目を接種してもちろん感染する人もでてくるが、相対的にみると発症を防ぎ、感染しても広げにくくなる。
5歳から11歳もワクチン接種の意義はあると思うので、利益と副反応のバランスを考えて検討してほしい。少しでも症状が出たら登校や出勤を控える、症状が治まっても数日は注意を」
来週から始まる大型連休。西教授は、去年もこの時期に20代から30代の若い世代を中心に感染が急拡大したことから、大人数での会食など感染リスクが高い行動には注意してほしいと話します。
(西教授)「今の状態でゴールデンウイークに入ると爆発的な流行の可能性がある。今のうちにワクチンを打てる人は打ってほしい。大人数での会食や宴会は非常に大きなリスク。離島では、旅行客と一緒に会食などをして感染が島民に広がることが何度もあったので、このゴールデンウイークは気を付けていただきたい」