「爆発的市中感染」の鹿児島・奄美市が対策本部会議

新型コロナの感染者が、6日に30人確認された鹿児島県奄美市では、7日に対策本部会議を開き、公共施設の休館や、主催イベントの中止などを決めました。

奄美市の30人を始め、奄美大島では6日、1日だけで新型コロナウイルスの感染者が34人確認され、独自の警戒レベルを最高の5に引き上げました。奄美市では、今月2日から6日までで感染者の数が41人と突出しており、7日午前、緊急の対策本部会議を開きました。

この中で、奄美博物館など市の関連施設は今月いっぱい原則休館、今月開催予定だった主催事業も一部を除き、中止、または延期することを決めました。

(奄美市 安田壮平市長)「まずは自分を守り家族を守る、それが社会全体を守ることになるので、最大限の(予防)行動をお願いしたい」

島内で感染者が急激に増えたことで住民に不安が広がっています。

奄美市では来週、市立の幼稚園の休園、小・中学校の休校も決まっていますが、奄美大島のそのほかの4町村の小中学校では、当初の予定通り来週の火曜日に始業式を行うということです。

一方、県内の新規感染者数が100人を超えたことを受け、県全体の警戒レベルの引き上げについて先ほど、塩田知事に聞きました。

(塩田知事)「全県的にということではなく、医療提供体制のぜい弱な奄美大島での感染拡大。奄美大島への対応をしっかり考えていきたい。県全体でのレベル引き上げという状況ではない」

このように答え、県全体の警戒レベル引き上げについては、現時点で、考えていないことを明らかにしました。
ただ、関係者によると、県は8日にも対策本部会議を開く見通しです。