まん延防止解除で制限緩和 第6波防ぐには

まん延防止等重点措置が解除されたことで、飲食店の営業時間や酒類の提供再開など、様々な制限・自粛が緩和されます。次の波『第6波』を防ぐために私たちはどのように行動すべきなのか専門家に聞きました。

今回のまん延防止等重点措置の解除のタイミングについて、日本感染症学会が認定する専門医で済生会鹿児島病院の久保園高明院長は…。

(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「このところの新規感染者数、PCRの陽性率、その他の指標を総合的に合わせて考えると、(重点措置を)解除するのは妥当だと思う」

そして今後も、感染者数を低く抑えるためには、水際対策が重要と訴えます。

(久保園高明院長)「県外はまだ比較的感染者が多いところがある、世界にもまん延している地域はある。そういうところから持ち込まれて、その時に感染対策がおろそかになっていると、また増えてしまって新たな波が来てしまう」

様々な制限が緩和される中、どのようなことに気を付けなければならないのか。久保園院長は、飲食店での飲酒の場面を指摘します。

(久保園高明院長)「これまでの県内の感染拡大は、最初は接待を伴う飲食店。飲食店での飲酒は、(感染拡大の)最初の部分。気を付けなければならない。感染対策を十分にしながら飲酒することが必要だと思います。」

そして、これから増えることが予想される県外との往来に関しては、特に感染者が多い地域との往来に十分注意するよう訴えます。

(久保園高明院長)「県外からウイルスが持ち込まれ、感染が広がる。感染者が多い都道府県との往来十分に注意するとともに、感染者が多いところから来る人と、十分に対策を取りながら接触することが大切」

そして、どのような場面でも油断せずに基本的な感染対策をとり続けることを強調します。

(久保園高明院長)「ウイルスは油断すると入ってくる。油断せずに、まだコロナがどこにいるかわからないということを頭に入れて、感染対策を続けていく必要がある」