「まん延防止」延長 鹿児島県内全域で時短要請も 県民の反応

鹿児島県は9日夜、新型コロナの「まん延防止等重点措置」を鹿児島市で今月30日まで延長することを決めました。県独自の緊急事態宣言も継続し、県内全域の飲食店に、引き続き営業時間の短縮を求めます。今回の延長をどう感じたのか、県内各地で聞きました。

(塩田知事)「まん延防止等重点措置の適用を、9月30日まで延長することが決まった。」

県は9日夜、対策本部会議を開いて、「まん延防止等重点措置」に基づく飲食店での酒類の提供停止や、大規模集客施設での営業時間短縮などの要請を霧島市、姶良市では12日で解除し、鹿児島市では今月30日まで延長することを決めました。
県独自の緊急事態宣言も30日まで延長し、県内全域の飲食店への時短要請は継続されます。

今回の宣言延長と、県内全域の時短要請を県民はどう受け止めたのか。

(鹿児島市 70代)「延長は仕方がないと思う、感染者が多いので。もうしばらくは我慢しないといけない」
(霧島市 60代)「(お酒の提供再開しても)皆さん、出控えるのはないか。今までとあまり変わらないと思う。あまり期待できない」

仕方がないと諦める声や、効果に疑問を持つ声がある一方、前向きに捉える声も…。

(薩摩川内市 40代)「時短の中でも、利益を立てている会社はある。自分も前向きにチャレンジする部分と、絞る部分とやっていかないと」
(奄美市 60代)「時短要請が経営している方々にとってはとても厳しいとは思うけれど、みんなが同じ方向を向けば、いろんな意味で、規制も少なくなっていくのではないか」
(屋久島町 30代)「まん延防止が延びたから、終わったからじゃなくて、どういう状況なのかしっかり把握して、一人一人が行動することが重要」

「まん延防止」の延長は、教育現場にも影響が広がることに。県教育委員会は、県内全域の県立学校で、時差通学や分散登校を実施し、部活動では県内外で練習試合や合宿を禁止すると発表しました。

さらに対策強化地域の鹿児島市内の県立学校では、今月30日まで屋内での部活動は禁止、屋外も個人の活動に限定し、団体での部活動は禁止されます。不自由な学校生活を強いられる生徒や保護者は…。

(鹿児島市 10代)「部活の大会とかが予定通り開催されるか、先が読めなくて、ちょっと不安です」
(鹿児島市 30代)「子どもと夏休みにどこにも連れていけなかったのに、また延びてしまったので、残念だなと思います」
(奄美市 40代)「感染力が強いということを考えれば、全世帯が(ワクチンの)接種を受けたら解除・緩和の方に向けて行ったら。」