9日から飲食店に時短要請 鹿児島市の飲食店は?

新型コロナの感染者急増と鹿児島県の警戒基準「ステージ3」への引き上げなどに伴い、鹿児島市と種子島の1市2町では、9日から飲食店への営業時間短縮要請期間が始まりました。これで4回目の時短要請になる鹿児島市の飲食店からは、落胆の声が聞かれました。

新型コロナの県内の感染者急増を受けて、県は、警戒基準をステージ3に引き上げた上で、鹿児島市と西之表市、中種子町、南種子町の飲食店には今月9日から22日まで営業時間の短縮を要請します。
営業時間は午前5時から午後8時までに、酒類の提供を午前11時から午後7時までに短縮することを要請しています。

ただし、県による第三者認証制度で感染対策の基準を満たした飲食店と認証を受けた店は、営業を続けるか、短縮するのか選択することができます。

鹿児島市の天文館で郷土料理などを提供するこちらの店は、県の第三者認証制度で認証を受けてはいるものの、グループ店4店舗のうち2店舗は営業時間を短縮し、残り2店舗は休業を決めました。

(天文館吾愛人 濱田海斗店長)「8月は書き入れ時なので、全店舗あげて、お店を営業して、第三者認証もいただいたので、時短を気にせず空けたいというところもあったんですけども。私たちは、時短に応じて収束を待とうということで、感染者数を減らしたいというのが第一でした」

9日に入っている予約のおよそ4分の1がキャンセルとなったといい、仕入れを減らしてアルバイトの勤務を調整するなどの対応をとったということです。
8月は、お盆で帰省した客など平常時の1.5倍がくるかき入れ時、さらに先月の連休から客足が戻っていただけにショックが大きいと話します。

(天文館吾愛人 濱田海斗店長)「大打撃ですね。7月の4連休もお客さんに来ていただいて、戻ってきたかなと思っていたら時短になったので」

時短営業に応じた店に支払われる1日の協力金は中小企業で2万5000円から7万5000円、大企業で上限20万円となっていて、今月23日から申請を受け付けます。