感染者80人越え ステージ3引き上げに専門医は?
感染者が過去最多を更新。鹿児島県の警戒基準もステージ3に引き上げられました。感染拡大が止まらない中、感染症の専門医は今後、さらに感染者が増える可能性があると警鐘を鳴らします。
(済生会鹿児島病院 久保園高明院長)「東京はじめ都会での感染者が爆発的に増えている。県内でもまだ今後感染者が増加すると考えるべき」
日本感染症学会が認定する専門医で、済生会鹿児島病院の久保園高明院長は、感染拡大には大きく2つの要因があると指摘します。
(久保園高明院長)「感染拡大の原因の1つは夏休み、お盆に向かう中で人の流れが増えてきている。あとは感染力の強いデルタ株が増えてきていることが原因」
また、県内ではワクチンを2回接種した後の感染者も確認されていますが、久保園院長は「接種後に感染することがあってもワクチンには重症化を抑えるなどの効果がある」として、接種の必要性を訴えます。
(久保園高明院長)「デルタ株で感染する力の方が強いという状況になってしまった人がいた、ということ。ただ、感染しても重症化させないと言われているので、ワクチンはきちんと接種すべきもの」
そのうえで、感染力の高いウイルスを職場や家庭に持ち込まない為にも、あらためて基本的な感染対策を徹底して欲しいと話します。
(久保園高明院長)「ステージ3に引き上げることで気持ち、心掛けがきちんとできる。飲食店の時短営業など行われれば、効果は出てくる。外で働いている方は職場で感染しない、家庭に持ち込まないよう、十分に注意して基本的感染対策を続けてほしい」