南大隅町地域おこし協力隊 山下大裕さん
きょうは、南大隅町で映像撮影の技術を生かし地域おこし協力隊として活動する山下大裕さんです。
今月12日、南大隅町役場でみなみおおすみ西郷さぁ展示館のオープニングセレモニーが開かれました。
報道陣に混ざり撮影している男性が、山下大裕さんです。
式典が終わると、次の現場へ急いで移動します。
「僕は地域おこし協力隊で来て、1年間、南大隅町のありとあらゆる出来事を撮って、アーカイブ化するのが自分のミッションですので、それをやるために日々、カメラを持ち歩いて走り回ってる」
福井県出身の山下さんは25歳。
去年7月、母方の実家のある南大隅町に地域おこし協力隊に応募し、採用されました。
町の行事などの記録はもちろん、ありとあらゆる風景を精力的に撮影する山下さん。一生懸命になるのは、南大隅町の行事や風景が残されていないという危機感があります。
「今までの色んなお祭りだったり、人だったり、景色とか行事とか、そういったものが映像に残っていないんですよね、ほとんど。それを協力隊という立場で、映像スキルを持っている、自分のような人がいれば、撮って、一年分とってアーカイブできるのではないかという事で、それをやるのが一番の大きな仕事ですね」
映画会社に所属しないフリーランスの映画監督でもある山下さん。
これまで、出身の敦賀市の観光ショートムービーや、自主制作映画などの作品を制作してきました。
南大隅町の地域おこし協力隊に応募したのは、理由があります。
「小さい町ゆえに外への発信がまだ弱い部分があるなあと思って。そこは自分が何とかできるんじゃないかと思って、来たのが南大隅の理由ではあります。」
赴任して半年、早くも情報発信に成功した例がこちら。
大浜地区のお盆の伝統行事「ごれっそう」を撮影し、動画コンテストで入賞しました。
映像で南大隅のPRに貢献する山下さんですが、さらに高い目標があります。
「映画監督 山下大裕2020年への道」
南大隅町を舞台に全国公開の映画を作ることです。
「今、自分がやっているのは微々たるもので影響力はそこまでないし、どーんと町を救いましたということまでにはいく状況にはなっていない。
でもそこまでいければ、本当に自分の好きなやりたいことで人に喜んでもらえるとか、人助けをできるところになっていくと思うので、自己満足に終わらない映像制作をやっていきたいなというところですかね、きれいに言えば」
同僚もこの目標を応援しています。
(観光課 木佐貫里子さん)
「全国規模の映画を撮りたいという、夢を聞いています。なので彼の南大隅町での活動が、夢に役立っていってもらえればなと思っています」
町の人とふれあい、町を記録しながら映画の題材を探す山下さん。
今月20日、鹿児島市で開催される鹿児島未来170人会議に参加します。
様々な分野で活動する人が集まる場で、目標を発表します。
「この町を中心に映画を撮ってそれを全国公開といったら、ただ25歳の若者が映画を撮って全国公開やりたいんですよというよりも、人を巻き込めると思うし、みんなで目指す目標になっていくんじゃないかと思っていて」
南大隅町を舞台にした映画を作る。
2020年の完成を目指して山下監督の活動は続きます。
「絶対やりますので、それだけは」