コロナ禍のお盆帰省 鹿児島中央駅混雑なし

新型コロナの感染が急拡大するなか、お盆の帰省シーズンを迎えています。専門家は感染対策の徹底を呼びかけています。

鹿児島中央駅では11日、新幹線が到着すると家族連れや観光客が次々と降りてきました。ただ、出迎える人もまばらで、目立った混雑は見られませんでした。

(観光客)「鹿児島経由で宮崎に。社会的に(県外移動は)迷いはあるが、感染したときにはしようがないかな」

(帰省客)「大学が夏休みなので、運転免許をとりに帰ってきた、体調は大丈夫なのでいいかなと」

お盆期間の九州新幹線の予約率は11.5%で、去年の同じ時期より2.2ポイント増えましたが、コロナ以前のおととしよりは24.5ポイント下回っています。

県は、水際対策を強化するため、12日から鹿児島中央駅のアミュ広場と鹿児島空港で、PCR検査を行います。事前予約は要らず、検査費は2000円です。

また県は、羽田や伊丹空港から鹿児島を訪れる人を対象に、PCR検査費の一部助成も行っています。
一方、政府は、羽田など6つの空港から北海道や沖縄、福岡へ向かう乗客向けに実施している無料のPCR検査と抗原検査について、12日から対象地域を拡大し、鹿児島行きの便も加えました。

感染症が専門の鹿児島大学大学院の西順一郎教授は、「県外から鹿児島に来た人でのどの痛みや、微熱などコロナの兆候が少しでもある場合は、人と会うのを避けることや、家庭内でも部屋を別々にするなど対策をとってほしい、また、空港などでPCR検査を受けて陰性であっても感染対策は徹底してほしい」と話しています。