旅行割引再開で観光需要は? 宿泊施設で準備進む
鹿児島県は7月1日、新型コロナの警戒基準をステージ2に引き下げ、来週5日から県民の旅行割引を再開させるなど、経済対策も発表しました。旅行需要は戻るのか?関係者は期待を寄せています。
8週間ぶりに警戒基準をステージ2に引き下げた鹿児島県。県民向けの旅行商品を割り引く「今こそ鹿児島の旅」事業の5日からの再開や、県内の宿泊施設や旅行会社で利用できる「県民向けプレミアム付き宿泊・旅行券」の発売など、経済対策も矢継ぎ早に打ち出しました。
城山ホテル鹿児島では、もともと割引事業が再開された場合、4つの宿泊プランを売り出そうと計画していましたが、1日の発表を受けてチラシに日付を入力するなど準備を本格化させていました。城山ホテル鹿児島の先月の宿泊客数は、例年のおよそ3割。コロナ禍に入って最も少なかったことから、再開に期待を寄せています。
(城山観光 渡千左代常務執行役員)「長いトンネルの中でいつかいつかと待っていた。楽しい企画を発信してお客様に安心して利用してもらえる空間を作っていきたい。」
一方、指宿白水館では2日、従業員8人によるプール開きがありました。新型コロナ対策で今年は近くの子どもたちの招待を見送りました。
指宿白水館では、新型コロナの影響で主に週末のみの営業を続けてきましたが、旅行需要が戻ればと期待し、料理と温泉をセットにした日帰りプランの充実なども考えています。
県独自の「感染拡大警戒期間」は継続し、感染症対策の徹底が求められる状況は続くものの、様々な支援策で旅行需要は戻るのか?関係者は期待をもって準備を進めています。