明治元年11月16日 土方歳三ら 江差沿岸部に到着
きょうは明治元(1868)年11月16日です。土方歳三らの部隊がきょう江差沿岸部に到着しました。そこで見たものは座礁した開陽丸の姿でした。
土方歳三が総督を務める蝦夷の旧幕府軍の陸戦部隊は、きのう松前藩・館城を落とし、きょう最終目的地の江差に到着しました。土方らが江差で見たのは、小島に座礁した旗艦、開陽丸の姿でした。開陽丸は、きのう江差を砲撃したあと沖に停泊中、暴風雪と高波に襲われ座礁していました。
開陽丸には、蝦夷の旧幕府軍をまとめる榎本武揚も乗り込んでいますが、風と波がおさまらないため、上陸できていないとみられ、土方も会えていないということです。「江差攻略に開陽丸を出すまでもない」という、周囲の反対もありましたが、「示威行動のため」と押し切ったのは榎本で、今後、責任を追及する声も上がりそうです。
大砲26門を備えた開陽丸は失われる見通しで、戦局への影響は避けられない情勢です。