4/25(日)10:15~世界一の九州が始まる!舞台は鹿児島!『光る職人の筆文字』

「光る職人の筆文字」

4/25(日)10:15~10:30

番組概要

大人気アニメ「鬼滅の刃」。その鬼滅の刃に関わる人物が鹿児島県さつま町にいる。

「昭和書体」は、手書きの毛筆文字をパソコンなどで使えるようにした「フォント」を制作・販売している会社だ。その昭和書体が開発した「フォント」こそが、アニメ「鬼滅の刃」に使用されたのだ。

1つのフォントとして販売するのに必要な文字数は約7000で、これまで64フォントを作り出してきた。フォントのもとになる文字はすべて手書き。その文字を書いているのが綱紀栄泉さん(85)だ。

昭和書体は、1960年に看板店として開業。栄泉さんが独学で会得した毛筆字体で、手書きの看板を制作してきた。しかし、時代とともに手書きの看板店が軒並み廃業していく。そんな中「これまで自分が書き続けてきた字を子や孫に引き継いでいきたい」とフォント事業に参入。栄泉さんが文字を書き、息子の茂樹さん、孫の太樹さんがフォント化して販売するなど親子3代で協力して全国に文字を届けている。

栄泉さんが独学で学び培ってきた筆文字の技術は、当初の看板だけに止まらず、今やフォント化によって人気アニメやテレビ番組、食品のパッケージなど幅広く使用されている。
「栄泉さんが書けなくなっても全国にいる書家たちの字を残していきたい」

85歳にしてなお書き続ける栄泉さんと、書家たちの技術を残そうとする昭和書体の想いに迫る。