9/15(日)15:45~世界一の九州が始まる!「伝統の祝い旗を海外へ」


「伝統の祝い旗を海外へ」

9/15(日)15:45~16:00

番組概要

「大漁旗」や「五月幟」に代表される日本伝統の祝い旗は、印染めと言われる技法で染められている。その印染めの商品をつくっているのが、鹿児島県いちき串木野市にある亀﨑染工だ。

亀﨑染工は明治2年創業の老舗の染物店。初代は熊本県で創業し2代目で遠洋漁業が盛んな現在のいちき串木野市に移ってきた。代々作ってきた大漁旗と五月幟だが、漁船の進化や住宅事情の変化に伴いその発注は減少し続けている。

「どうすればこの技術を残していけるのか?」5代目の亀﨑昌大さん(46)が考えたのが印染めという技法、そして縁起物として使われる「祝い旗」の文化をもっと多くの人に知ってもらうことだった。

印染めの技術を活かした新商品の開発、また体験会を積極的に開催し、SNSで発信し続けた。その結果2年前フランスで開かれた二つのイベントへ出展し、伝統技術と文化に関心を持つ欧米人の反応を目の当たりにした。

また去年は香港や台湾でのイベントにも出展。台湾では大漁旗の文化があるものの技術が途絶えてしまったため、染めの技術を学びたいと、高雄市にある中山大学のグループが訪れ交流も生まれた。

「日本独自の祝い旗という文化、そして印染めの技術を海外の人にも知ってもらいたい」。昌大さんの挑戦を追う。