12/16(日)10時15分~世界一の九州が始まる!「奄美の森のクロウサギ」
12/16(日)10:15~10:30
番組概要
鹿児島市から南へおよそ380キロ。奄美大島の森には、世界でここにしか居ない生物が数多く存在する。そんな希少生物のひとつ・アマミノクロウサギが、雨の中、泥まみれになりながら子どもにお乳をあげる映像が、去年、世界的な写真・映像のコンテスト「ネイチャーズベストフォトグラフィーアジア」で入賞した。
撮影したのは、奄美大島在住の写真家、浜田太さん(65)。
奄美の森で、アマミノクロウサギの姿を追い続けて32年。子育ての映像は、森で1か月以上キャンプしながら、3台のビデオカメラを使いようやく撮影に成功したものだ。夜行性で、詳しい生態が判明していないアマミノクロウサギの貴重な姿は、世界に“奄美”の名前を広めるきっかけにもなった。
ユネスコの世界自然遺産への登録を目指していた奄美大島だが、今年、諮問機関から登録延期の勧告がなされ、政府は推薦をいったん取り下げた。多くの人が残念に思う中、浜田さんは逆に「受け入れ態勢を整える時間ができ、ほっとした」と語る。長年、故郷・奄美を見つめてきた浜田さん。
今後さらに世界中から注目されるであろう森の中で、これまで通りアマミノクロウサギを追い続け、世界へ向けて発信し続ける。