11/4(日)10時~新窓をあけて九州『田中詳之真、舞う』
田中詳之真、舞う
11/4(日)10:00~10:15
「僕は踊りと勉強を頑張るので、皆さんは元気で長生きしてください」。お年寄りの前でこう話す男の子、鹿児島県薩摩川内市可愛小学5年生、田中詳之真くん(11)。
算数が苦手なごく普通の小学生だが、舞台に立つとその表情は一変。りりしい男踊りに、艶かしい女踊り、さらに滑稽な踊りで見る人を魅了する。
詳之真くんは、「ちびっこ舞踊家」だ。踊り好きな祖母、有川タヱ子さん(73)さんに影響を受け、4歳からはじめた踊り。
今も週に3回、およそ2時間の稽古を続けている。踊れる曲もこの1年で6曲増えた。そして詳之真くんが特に力をいれているのは老人ホームなどへの慰問活動。祖母との2人踊りの息もぴったり。
得意の女踊りでは、会場を爆笑の渦に巻き込む。「元気をもらった」、「私も一緒に踊りたい」。詳之真くんの踊りを見たお年寄りたちは、みんな笑顔になる。
「将来は踊りの先生になって、もっと多くの人を楽しませたい」。詳之真くんは、見る人を飽きさせないように、きょうも新しい踊りに挑戦し続けている。
舞いで笑顔を届ける小さな舞踊家の姿を追う。