10/3(日)10:15~『世界一の九州が始まる!』~“蒸熱”たぎらせ作物を守れ!~(MBC制作)が放送されます
昭和23年「葉たばこ乾燥機」の製造を目的として設立した三州産業
三州産業で培った「熱管理技術」を応用し、ビニールハウス用暖房機や食品乾燥機など、様々な農業関連機器の開発・製造を行っている。
世界トップシェアを誇る『蒸熱処理装置』
蒸熱処理装置とは、パパイヤやマンゴーなどの南方系フルーツに寄生するミバエ類の卵や幼虫を、蒸気と熱の力で駆除する装置。
パキスタンやベトナムなどの生産者が日本や欧州連合(EU)などに輸出する際に使用する。0.1度単位で温度をコントロールできるため、果物の鮮度を落とすことなく駆除できる装置だ。
殺虫剤に比べ安全なのが人気の理由でもある。
海外プロジェクトの担当者、古垣洋次さん(42)を中心に15ヵ国に装置を販売。
さらなる販路拡大を目指していたが、コロナウイルスの影響で海外との取引がストップしてしまった。
そんな中、2020年、鹿児島県で「サツマイモ基腐病(もとくされびょう)」の被害が深刻化。前年と比べ収穫量が15%減ることに。そこで注目されたのが『蒸熱処理装置』。
蒸気の温度を調節し、「殺虫」するのではなく「殺菌」することで菌の発生を防ぐことができたと農水省が発表したのだ。
作物を守るために蒸熱(情熱)をたぎらす企業の取組みを追う。
製作:MBC南日本放送/ディレクター:吉村 博徳