「お日さまに照らされて」第33回農業ジャーナリスト賞特別賞受賞!

薩摩半島の農村に住む5人のふるさとの先輩古老たちを描いた番組が特別賞を受賞!

どーんと鹿児島「お日さまに照らされて~私とふるさとの先輩たち~」(2017年11月1日O.A)

ジェフリー・アイリッシュさん制作が「第33回農業ジャーナリスト賞特別賞」を受賞しました!

番組内容

南九州市に住み、地域を記録し続けているアメリカ人、ジェフリー・アイリッシュさんが自らカメラを回し、川辺町に暮らす84~94歳の男女5人の日常を撮影しました。
農家、左官、バスの運転手など、職業は様々。彼らの暮らしぶりに学ぶことは多いとジェフリーさんは言います。
どう生きるか、人とどう接するか、年をとっていく自分の体とどう対話するか。ふるさとの先輩たちの話に耳を傾け、その生き方を見つめました。

農業ジャーナリスト賞とは

農政ジャーナリストの会創立30周年を記念して、1986年に設立。農林水産業、食料問題ならびに農山漁村の地域問題などに関する優れた報道に贈られる賞です。

受賞理由

制作者のジェフリー・アイリッシュさんはアメリカ出身の著名な民俗学者で、20年前に鹿児島の農山漁村に入り暮らしてきた。自ら小さな集落の自治会長もしながら、その世界を著作で紹介してきた。

作品はアイリッシュさんが暮らす薩摩半島の農村に住む90代、80代の5人のふるさとの先輩古老たちの「聞き取り」的映像記録であり、農業に携わりながら生きることの“幸せ”を感じさせ、心が温かくなる作品に仕上がった。

古老たちに丹念に向き合い、どう生きるか、人とどう接するか耳を傾ける。まるでお日さまのように、見る人たちの人生に光をあててくれる。人間として自立した生き方を最後まで貫く姿勢が伝わる。農業を通じた地域コミュニティーの暖かいつながりもうまく表現されている。

何よりも、農村のくらしの神髄を炙り出すことにより、最近はやりの地方創生対策だけでは、地域は蘇らないことを暗に訴えている。

農村をこれだけ生き生きと描いた番組は珍しい。主人公自らの控えめなナレーションもよい。古老たちの方言を完璧に理解する姿にも感服させられる。ごく普通の農村の風景映像も美しい。