1/19(日)10時~新窓をあけて九州『無人島へのUターン』
無人島へのUターン
2020年 1/19(日)10:00~10:15
番組概要
鹿児島湾の桜島沖に浮かぶ新島(しんじま)。江戸時代の火山活動で海底が隆起してできた周囲2.3キロの島だ。ピーク時の1951年には約250人が暮らし、小学校の分校や商店もあったが過疎高齢化が進展。鹿児島湾で最後の有人島だったが、6年前に無人島になった。
北九州市で暮らす佐々木和子さん(59)は新島出身。中学進学で新島を離れて50年近くになるが、いつも心の中には、ふるさと・新島があった。
無人島になった新島が荒れ果てていく姿に心を痛め「ふるさとを再生したい」という思いを募らせた和子さん。夫・直行さん(66)や鹿児島市で暮らす姉らと力を合わせ、島の再生に乗り出した。
月に2回ほど鹿児島に戻っては船で島に渡り、草木を払ったり、島の神社を修理したり。そして本格的な再生を目指すため、和子さんは再び新島で暮らすことを決断する。直行さんも和子さんと新島に通ううち、島を一緒に守っていきたいという思いを強め、一緒に移住することに。知人から新島の空き家を購入してリフォームし、住民票も移転。新島は人口2人の有人島となった。
「空気のきれいな素敵なところに戻ってきた」と語る和子さん。ふるさとの再生に向け歩み始めた夫婦の姿を追う。