6/23(日)10時~新窓をあけて九州『ありがとう学船長』
ありがとう学船長
2019年 6/23(日)10:00~10:15
番組概要
屋久島と奄美大島の間に連なる日本一長い村、鹿児島県十島村。人が住む7つの島を結ぶ唯一の交通機関が村営船「フェリーとしま2」中村学船長(60才)この春定年をむかえる。
黒潮があらう島々の港は小さくうねりも高い、一航海で32回の出入港を繰り返す「日本一過酷な航路」人はもちろん生活物資、発電所の燃料まで全てを運ぶ島民の命綱を四半世紀にわたり支えてきた。気さくで笑顔を絶やさない人柄に島民から学船長と親しまれ県外のファンも多い。
船乗りを志したのは中学生の頃、「船乗りにだけは絶対なるな」海の難所で海難事故と隣り合わせだった島の暮らし、母親の反対を押し切りふるさと十島を離れ海員学校へ進んだ。世界7つの海を舞台に働いた後、24年前にふるさとの村営船の乗員に、美しいトカラの自然と島民の人生を見つめ続けてきた。
中村船長の最終航海、島々では島民総出の盛大な見送りが続く。出迎えたひとりひとりと握手を交わしたり抱き合ったりしながら、別れを惜しんだ。最後の寄港地は両親が眠る口之島。
「多くの人情も運んでいただきありがとうございます」最後の接岸を果たした中村船長にたくさんの「ありがとう」の声がかけられる。出港の汽笛を何度も鳴らしながら島民に別れを告げる中村船長、旅立ちの春、南の島の人情航路に密着した。