第56回ギャラクシー賞上期入賞 どーんと鹿児島「ジェフリー不動産」
[テレビ部門]
どーんと鹿児島「ジェフリー不動産~空き家をかしてもらうまで」
(2018年6月20日放送)武藤久ディレクター制作
日本の放送文化の質的向上を願って顕彰するギャラクシー賞。
南日本放送制作の「どーんと鹿児島 ジェフリー不動産~空き家をかしてもらうまで」が、テレビ部門に寄せられた170作品の中から[上期]の入賞作品7本に選ばれました。
過疎地域の「不動産としての家」の問題を描くようでいながら、実は日本人にとって家族とは何なのか、家とは何なのかを見通すことのできる作品です。
主役であるジェフリーが外国人であることにほぼ触れず、昨今ありがちな「外国人が見た日本」番組の持つ不愉快さがまるでない描き方、演出も素晴らしい。日本人論としての教養番組の機能までも備えた優秀作です。
<雑誌「GALAC」(2019.1)より>