終戦から75年。8月15日は終戦の日ですね。
鹿児島といえばやはり「知覧特攻平和会館」が戦争の記憶を語り継ぐ場所として身近なのではないでしょうか?私自身も学生時代何度か訪れたことがありました。同世代の若者の儚く散っていった命の尊さに衝撃を受けた記憶があります。
そんな鹿児島にとっての「知覧特攻平和記念会館」と同じような戦争の記憶を語り継ぐ場所が、アメリカは「ハワイ」にもあるのをご存知でしょうか?
その名も「戦艦ミズーリ記念館」です。
沖縄戦の時に特攻攻撃を受けた戦艦ミズーリは、現在博物館施設としてアメリカのハワイ州で一般公開されています。その戦艦ミズーリを記念して作られたのが「戦艦ミズーリ記念館」です。
そんな戦艦ミズーリ記念館では、平成27年4月から、知覧特攻平和会館との共同企画展「KAMIKAZE展」が開催され、両館の間で交流が始まりました。
そして令和2年、日本の終戦の日にあたる8月15日に特攻の記憶を語り継ぐ2館が国境を越えてさらに平和への取り組みを共に進めていくために「姉妹館」として提携を結ぶ事になりました。
そこで、当日の朝行われた「戦艦ミズーリ記念館との姉妹館提携リモート締結式」に私達ポニーメイツも実際に参加させて頂き、その締結式の様子を「ポニーのかごんまウォーカー」でいち早くお伝えしました。
お話を伺ったのは知覧特攻平和会館の学芸員、羽場恵利子さん(25)です。
羽場さんは新入社員で今年の春から学芸員として働かれていらっしゃいます。(私よりもお若くてビックリ…!)
リモート締結式は会館入ってすぐ右側の零戦の前で行われました。
南九州市の塗木弘幸市長や福留保副市長、知覧特攻平和会館の朝隈克博館長が並び、戦艦ミズーリ記念館はPaul Dyson氏や在ホノルル日本領事館主席領事の山中真一氏などがSkypeの画面にて出席されました。
(締結の瞬間をカメラに収めました…!!)
両館の施設紹介や記念品交換など厳かな雰囲気で行われていく中で、羽場さんにとって一番印象的だったというのが、平和会館にあるピアノ演奏です。
そうなんです、零戦の前に置いてあるあのピアノなんです。普段は演奏をする事は出来ませんが、この機会だからこそ演奏してみよう!ということで、日本とハワイそれぞれに関する3曲(月光、アロハ・オエ、ワイキキ)が演奏されました。
羽場さんもこの半年間一度も聞いたことがなく初めての音色だったとおっしゃっていました。月光、素晴らしかったです。
Skypeを利用するなど初めての試みも多く予定通り上手くいくか不安だったという羽場さんですが、最後に
「覧特攻平和会館の皆さん始め、今まで交流を深めてきた方々から重要なバトンを受け継いだと感じている。この姉妹館提携をきっかけに日本とアメリカそれぞれからみた歴史をこれから先も語り継いでいけるように共同企画展のような取り組みを戦艦ミズーリ記念館と協力して行っていきたい、そして世界平和に繋げていけたらいいと思う。」と力強くお話して下さいました。
75 年の時を経て、日本とハワイ、言葉や国境も超えてお互いに平和の大切さを誓い合った歴史的な瞬間に立ち会えて光栄でした。それと同時に私達の世代、さらに次の世代へと平和のメッセージを語り継いでいかなくてはならないと実感しました。
皆さんそれぞれにとっての平和、そして命の大切さを考えてみて下さいね。
いつまでも平和でありますように。。。。