JR九州の相談役、石原進さんです。
(JR九州・石原進相談役)
「屋久島は得難い我々の九州の人たちの、日本の、人類の財産ですね。これを残すということをみんなで取り組んでいくことが大事ですね。」
石原進さん、東京出身の74歳。JR九州の社長、会長を経て現在は相談役を務めています。会長時代には九州新幹線が全線開業。九州経済の発展や観光振興に大きく貢献したとして、去年、春の叙勲で旭日重光章を受章しました。
”鉄道が通っていない”屋久島でのリゾート型ホテルのオープン。世界自然遺産の島・屋久島に観光資源としてのポテンシャルを感じたからだといいます。
(JR九州・石原進相談役)
「屋久島が自然遺産になりましたのでね、自然遺産で日本だけでなく世界に知られるようになったねと。ぼくら九州で鉄道会社ですからね、できるだけ九州の観光宣伝をしたい。屋久島がある意味では九州の観光の宣伝の材料になってね、九州観光の象徴みたいな感じにならないかなと、そういう気持ちもありましたね。みんなで相談して、私の独断でやったわけではありませんから、独断でやると山が好きだから無駄な金を使ったんだろとなると困りますんでね(笑)」
石原さんは大学時代にはワンダーフォーゲル部に所属。これまでに数々の山を登頂してきたといいます。その石原さんが感じる屋久島の魅力とは。
(JR九州・石原進相談役)
「屋久島はやっぱり自然が非常に豊か。コケ、水ですよね、セットですね。あれほどきれいに生えているところはほかにないと思います。それからああいう南の島だけれども垂直変化。下は南国の植物が花が咲いている、上の方に行くと雪もある」
屋久島の豊かな自然に魅了されたという石原さん。世界自然遺産に指定されたこの”財産”を守っていくことが私たちの使命だと話します。
(JR九州・石原進相談役)
「みんなで屋久島の自然を守るということになったわけでね、みんなに見てもらうけどもみんなで守る、と。保存されると私は信じていますけどね、ずっとね/自然は人間がみんな壊すので、それを壊さないで保存するということが後代に受け継ぐということ。屋久島は得難い我々の九州の人たちの、日本の、人類の財産ですね」
そして、石原さんは今後も島の魅力を積極的に発信し、観光面から後押ししていきたいと話します。
(JR九州・石原進相談役)
「世界に屋久島はすばらしい自然が日本にあるんだよということをもっと知らせて、世界中からたくさんの人に屋久島に来ていただく。それがまた屋久島の皆様方の生活にも非常に役立つわけですからね」「わたし九州観光推進機構の会長もやっているので、そのところは新幹線とJR九州ホテルにあわせて、もっともっと取り組みたいと思います」