今日は、県内の高校生がこれからのシーズン欠かせないものを開発しているということで、お話を聞きました。
鹿児島県立錦江湾高等学校、普通科3年の有村心桜さん、よねざわななみさん、さいふみかさんの3人!
化学研究部に所属しています。
開発しているものはずばり、竹の成分で作る「日焼け止め」!!
鹿児島大学から課題研究として「地域資源から化粧品を作れないか」と提案を受けたことがきっかけ。
1つ上の先輩方が研究を始めましたが、先輩の親戚の方が所有している小屋が、竹が倒れて壊されたことがきっかけで、厄介者の竹を何かに活用できないかと着目したということです。また、鹿児島県は竹林面積が全国一位ということもあり、竹から化粧品を作れないかと考えたとのこと。
研究は、紫外線に当たると色が変わるシールに竹の抽出液を垂らしたところ、日光に当てても変色しないことに気づき、「これは日焼け防止につながるのでは」と思い、限られた機材で研究を行いました。竹から紫外線防止効果がある成分をどうやって抽出するかが難問だったとのこと。100パターンは抽出方法を試したということですごい!!
その後、鹿児島大学の協力もあり紫外線防止効果がある竹の成分が判明。抽出方法によっては、紫外線量が10分の1ほどに抑えることができました。
今後は南大隅町の化粧品メーカー「ボタニカルファクトリー」と、今年度中の日焼け止めの製品化に向け、共同研究を続けていきます。
現段階では日焼け止めの最終検査待ちで、検査が通れば製品化に、通らなかった場合は改善していくとのことです。