かごしま国体11日間の熱戦終え閉幕 炬火は障害者スポーツ大会へ
鹿児島で51年ぶりとなった国体「燃ゆる感動かごしま国体」は、17日に閉幕しました。およそ1500人の選手が参加した総合閉会式の様子を取材してきました。
(記者)「爽やかな秋晴れの下、かごしま国体が閉幕を迎えました。会場には11日間の熱戦を終えた選手たちが集まり、国体最後の思い出を写真に収めています」
(山形県の選手)「楽しいというのが一番だったので、閉会式がさみしい」
(大阪府の選手)「大阪では火山灰は降ることはないのでびっくり。良い思い出」
(鹿児島県の選手)「地元でたくさんの人の前でプレーすることができてしあわせ」
午後、白波スタジアムで開かれた総合閉会式。観客が見守る中、大会のメモリアル映像が流され、熱戦をふり返りました。
秋篠宮家の次女・佳子さまも出席される中、47都道府県の選手団およそ1500人が笑顔で入場。鹿児島は柔道の稲森奈見選手を先頭に、元気よく行進しました。
大会の成績が発表され、鹿児島は男女で争う「天皇杯」と、女子のみの「皇后杯」ともに2位に。賞状をそれぞれ、馬術で2冠を達成した鹿児島工業の日高凱斗選手と、カヌー競技で優勝した大口明光学園の植木春華選手が受け取りました。
そして、会期中、選手たちを見守ってきた炬火台の火が、今月28日に始まる特別全国障害者スポーツ大会・かごしま大会へと引き継がれました。
来年から名称が「国民スポーツ大会」に変わるため、国体としては最後の開催となったかごしま国体。最後に、来年、開催地となる佐賀県知事に新たな国民スポーツ大会の旗が渡されました。
閉会式終了後は県選手団が集まり、団長の塩田知事が選手たちをねぎらいました。
(塩田知事)「コロナの影響で3年間延期となる中で、長年に渡りご尽力をいただきました全てのみなさまに、心から感謝申し上げます」
また閉会式会場では、おもてなしブースも設けられ、選手たちは鹿児島の特産品を味わっていました。
(宮崎県の選手)「しろくま。地元ゆかりのブースが魅力。競技後の楽しみ」
(愛知県の選手)「豚のフランクフルト?美味しい。肉汁じゅわ〜。競技前は我慢しているので、ばくばく食べる」
(販売する地元の人)「予想以上に売れて在庫がない。鹿児島の魅力を知ってもらえてうれしい」
9月の会期前競技を含め、およそ2万3000人の選手らが参加したかごしま国体。11日間の熱戦は笑顔で幕を閉じました。
特別全国障害者スポーツ大会かごしま大会は、今月28日から30日まで開かれます。