「真夏の大一番」で価値ある白星 ユナイテッドFC暫定2位に!


サッカーJ3リーグの鹿児島ユナイテッドFCは8月14日、およそ2年半ぶりに「声援」が戻ったホーム・白波スタジアムで、J2昇格争いを繰り広げる松本山雅FCに勝利。価値ある白星で昇格圏内の暫定2位に浮上しました。

1位から5位までの勝点差が3と大混戦の今シーズンのJ3リーグ。
3位・鹿児島と4位・松本の上位同士の直接対決は段階的に進む「声出し応援」の検証試合にもなり、選手たちが会場入りする前から多くのサポーターが駆け付け、最終的には今季最多の5432人が見守るなかでの、昇格を占う一戦となりました。

けがなどが相次ぐセンターバックに、4日前に新加入したばかりの小野寺を起用したユナイテッドFC。試合はいきなり動きます。
前半7分、コーナーキックのこぼれ球をキープしたユナイテッドFCは、薩川がクロスを上げると中央で小野寺が頭で落とし、最後は走りこんだ広瀬が押し込み先制。新加入選手の活躍もありユナイテッドFCが先制します。
さらに前半35分。再び左サイドバック薩川の縦パスから、抜け出した有田がうまく体を反転させ追加点。有田の得点ランクトップタイに並ぶ今季9点目でリードを広げます。

このまま折り返したいユナイテッドFCでしたが前半アディショナルタイムに失点すると、後半4分にも、元・鹿児島のルカオに頭で決められ2対2と試合を振り出しに戻されます。

およそ1か月ぶりのホーム勝利へ…。シュートを放つも、ネットを揺らせない展開が続くユナイテッドFC。
流れを変えたい大嶽監督は、後半25分に右サイドの2枚を同時交代。普段はサイドバックを務めることが多い木出を攻撃的なポジションに投入します。すると試合終了が近づいた後半42分、この采配が的中します。
右サイドでボールを持った木出は、同じく途中出場の渡邉が縦にスプリントして出来た一瞬の隙を見逃さず、自ら切り込んで左足を振りぬくと、ボールは相手GKの指の先、ゴール右隅に吸い込まれネットを揺らします。大嶽監督の起用に応える木出のプロ初ゴールは、値千金の勝ち越し弾に。

直後には、相手のミスでPKを獲得すると、山本が落ち着いて決め4点目。
その後、相手の猛攻を抑えきったユナイテッドFCは4対2で勝利。上位対決を制し、暫定2位に浮上しました。

暫定2位に浮上したユナイテッドFC。首位との勝ち点差は1のまま。
そしてJ3リーグは、8位までが勝点差7以内という混戦が続きます。
ユナイテッドFCの次の試合は8月20日(土)、14位ながら、前半戦に唯一ホームで黒星をつけられたSC相模原と対戦します。

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