鹿実20回目の夏の大舞台 初戦で散る
高校球児たちの聖地・甲子園で行われている第104回全国高校野球選手権。
大会5日目の8月10日、鹿児島県代表の鹿児島実業は初戦(2回戦)に臨みましたが、1対2で惜しくも敗れました。
じめじめとした天気のなか始まった第3試合。
鹿実ナインの背中を押そうと、1塁側アルプススタンドには試合当日にバスで現地入りした応援団部や吹奏楽部のほか、おそろいの紫のTシャツを着た保護者が駆け付けました。
4年ぶり20回目の出場となる鹿児島実業の初戦の相手は、茨城の明秀学園日立。茨城県大会の打率は4割超で、春の「センバツ」では大島に8対0で勝っている強打のチームです。
試合は2回表。鹿実は4番・永井、5番・浜崎(※浜は「眉はま」崎は「立さき」)の連続ヒットで、ノーアウト3・2塁と先制のチャンスを作りますが、赤嵜・駒壽・筏と倒れ無得点に終わります。
それでも続く3回表・3つのフォアボールで2アウト満塁とし、続く浜崎が3ボール1ストライクとなったところで、明秀日立は左の石川から右のエース・猪俣にスイッチ。初球が高めに外れ押し出し。鹿実はノーヒットで1点を先制します。
そのウラ、鹿実は2アウト1塁から明秀日立の4番・石川に抜ければ同点かという鋭い打球を打たれますが、センターの筏がダイビングキャッチ。超ファインプレーで球場を沸かせます。
追加点を奪いたい鹿実は、その後、得点圏へと再三ランナーを進めますがあと1本が出ません。
投げては、エース・赤嵜が6回まで無失点に抑えていましたが…。7回ウラ1アウト1塁から、続くバッターにエンドランでライトに運ばれると、打球の処理にもたつく間にランナーが帰り同点に。
さらに8回ウラにも、守備のミスが重なり勝ち越しを許します。
1点を追いかける鹿実は、最終9回表。
先頭の筏がセンター前ヒットで出塁すると、続く田中が確実に送り、1アウト2塁。一打同点の場面を作りましたが、反撃もここまで。
最後まで「あと1本」が出なかった鹿児島実業は1対2と惜敗。
20回目の夏の挑戦は、初戦敗退となりました。