大島逆転勝利で決勝進出!「センバツ」がほぼ確実に 秋の九州高校野球
来年春の「センバツ」につながる、秋の九州高校野球大会は、11月11日準決勝が行われました。
大島は佐賀の有田工業と対戦。逆転勝ちで初の決勝進出を決め、来年春の「センバツ」を「ほぼ確実」にしました。
勝てば8年ぶり2回目の「センバツ」出場がほぼ決まる大島。地元・奄美市でも多くの人が見守るなかここまで無失点の有田工業(佐賀第2代表)と対戦しました。
1週間で500球までという、高校野球特別規則のため、あと33球しか投げられないエース大野に代わり、先発したのは普段はサードを守る前山でした。大粒の雨が降る難しいコンディションのなか、前山はコントロールが定まらず、バッテリーエラーと押し出しで、初回に2点を失います。大島はそのウラ、1点を返したものの、続く2回にも4点を奪われ、序盤で6対1と5点のリードを許す展開に。
それでも大島は、2番手でマウンドに上がったキャプテンの武田が、3回以降、要所を締める投球で次第に流れを引き寄せると、数々の接戦を制してきた粘り強さを見せます。
4回ウラには、今大会初出場の1年生・体岡が2点タイムリーを放ち6対3と詰め寄ると。その後、雨の影響で試合は一時中断。40分後に再開しましたが、大島の流れは変わりませんでした。互いに1点ずつを加えて迎えた6回ウラ。大島はノーアウト1塁から、代打・山下が起用に応える2ベースでチャンスを広げると、有馬・武田・西田の3連打でついに同点。なおも2アウト3・2塁のチャンスで5番中が勝ち越しの2点タイムリー。9対7と逆転に成功します。
さらに8回ウラ。先発登板で悔しい思いをした前山が意地の一打で2点をダメ押し。そのまま11対7で試合終了。
中断を挟み3時間を超えた試合で、最大5点差も全員野球でひっくり返した大島。初の決勝進出を果たし、来年春の「センバツ」を「ほぼ確実」にしました。
試合後、2番手としてチームに流れを引き寄せた武田涼雅主将は、「最初負けている展開だったが、みんなで気持ちを引き締めて逆転しようという気持ちでやった結果なので非常に嬉しい。ここまで来たら優勝しかないしっかり優勝できるように頑張る」と決勝へ意気込みを語ってくれました。
来年春の「センバツ」出場を「ほぼ確実」にした大島。12日正午からの決勝で、福岡第1代表の九州国際大学付属と対戦します。
MBCでは、12日の決勝の模様をホームページやアプリで実況生配信します。