「去年の雪辱」と「節目の20回目」男女で頂点決まる 鹿児島県高校総体ハンドボール
熱戦続く鹿児島県高校総体は5月25日にハンドボールの男・女決勝戦が行われ、全国大会出場チームが決まりました。
鹿児島市の吉田文化体育センターで決勝が行われたハンドボール競技。会場には、コロナ禍を経て4年ぶりに、保護者やクラスメイトの声援が戻ってきました。
男子の決勝は、2年ぶりの頂点を目指す国分高校と、6年ぶりの優勝を狙う鹿児島工業の対戦になりました。前半は両チームがそれぞれの持ち味を出し合う接戦に。国分の1点リードで試合を折り返します。
去年1点差で優勝を逃し、涙をのんだ国分。エンドが変わった後半立ち上がりから、杉本の好セーブや固い守備を見せリズムを掴みます。攻めては、1年生の篠原が技ありのシュートなどで得点を重ね、中盤には7連続得点でリードを広げます。鹿児島工業も最後まで果敢に攻め続けましたが、国分の守備を崩せず。結局、後半に突き放した国分が30対19で2年ぶり11回目の優勝を果たしました。
試合後、国分高校3年の中野寛士キャプテンは「観客席に知り合いの3年生の顔が見えて、良いところを見せたいと気持ちが上がって苦しい時間を乗り越えられた。先輩たちが成し遂げられなかった全国制覇を果たしたい」と語りました。
一方、女子の決勝は、新人戦決勝と同じ国分中央と国分の顔合わせに。
先制点こそ国分が奪ったものの、国分中央はそこから5連続得点でリードを奪うと、その後も積極的な守備からの速攻などで点差を広げます。後半に入ってもチーム最多9得点を挙げた坂本や、途中出場の選手たちが活躍を見せ、国分中央が33対17で勝利。4大会連続、節目の20回目の頂点に立ちました。
優勝した、男子の国分と女子の国分中央は、7月25日から北海道で行われる全国大会に出場します。