あと一歩届かず準優勝 リーグ戦での雪辱誓うソニー ハンドボール日本選手権
その年度の日本一を決めるハンドボールの日本選手権(女子)が1月5日~9日まで鹿児島市で開かれ、霧島市が拠点のソニーセミコンダクタマニュファクチャリングは4年ぶりの優勝を狙いましたが、準優勝に終わりました。
鹿児島で初開催となったハンドボールの日本選手権。
もう一つのタイトル「日本リーグ」でここまで3位につけるソニーは、地元の応援を背に決勝まで勝ち進み、この大会3連覇中でリーグ戦は8連覇中の「絶対女王」北國銀行と4年ぶりの優勝をかけ大一番に臨みました。
試合は序盤から点を奪い合う一進一退の展開に。
得意の速攻を出せずリードを奪われる場面もありましたが、粘り強いディフェンスで流れを完全には渡しません。すると前半終了間際、ソニーは若手中心の構成で相手を抑えると、勢いに乗ったルーキー金城が3連続得点。前半は互いに譲らず13対13の同点で試合を折り返します。
後半立ち上がり、連続得点で2点のリードを奪い、さらに相手選手が退場となり数的優位に。一気に突き放すチャンスでしたが「決め切らなければと逆にプレッシャーになった」と金城。このチャンスを活かせないでいると高さとパワーで勝る北國銀行に押され最大6点差をつけられます。
それでも終盤、粘りを見せるソニーは宝田のファインセーブなど守備から流れを掴み4連続得点。最後まで意地を見せたものの28対26で敗れ、悔しい準優勝に終わりました。
試合後、大城章監督は「数的優位になったところ、2点のリードを奪ったところで守り切り、3点目につなげられるかどうかの所がこの試合の分かれ目になった。各々の仕事をやり切れはしなかったかもしれないが、チャレンジしたことは、再来週に再開するリーグ戦に向けて大きな大会になった。この4試合で得た経験は大きい」と話します。
また、苦しい時間帯にチームを鼓舞した角南果帆キャプテンは「地元開催で優勝して恩返しをしたかったが、できずに申し訳ない気持ちでいっぱい。何かを変えるのではなく、これまでにやってきたことを信じて、積み重ねてレベルアップをして、またここ(2月に行われる同会場での北國銀行戦)に戻ってきたい」と力強く話してくれました。
リーグ優勝を決める「プレーオフ」前の北國銀行との試合はあと1度…ホーム最終戦の2月26日(日)。同じ西原商会アリーナで対戦します。