大島がベスト4進出!「センバツ」を大きく引き寄せる 秋の九州高校野球


来年春の「センバツ」につながる、秋の九州高校野球大会は、11月9日準々決勝が行われました。
大島は沖縄の興南を破ってベスト4入り。「センバツ」出場を大きく引き寄せました。

厚い雲に覆われるなか行われた大島(鹿児島第1代表)と、興南(沖縄第2代表)の対戦。
この試合に勝てば、8年ぶり2回目の「センバツ」がぐっと近づく大島ナインを応援しようと、球場にはブラスバンドやチアリーダーなど1000人近くの応援団が駆けつけました。
また、地元・奄美市のAiAi広場ではパブリックビューイングが行われ、約150人が試合を見守りました。

(奄美市のパブリックビューイングでは、多くの人が集まりエールを送った)

大島の先発は、3日前の1回戦・2日前の再試合の2試合、1人で346球を投げ抜いたエース大野。
大島は初回、2アウトから3ベースヒットを打たれ、いきなりピンチを迎えますが、続く4番をショートゴロに打ち取り、しのぎます。
すると打線は3回ウラ。1アウト3・2塁と先制のチャンスで、2番・先発の大野が1・2塁間を抜けるライトへのタイムリー。大島が先制すると、続く武田、さらに5番の中にもタイムリーが生まれ、3対0とリードを広げます。

(チーム3点目となるライト前ヒットを放つ5番・中)

その後、大島バッテリーが打たせて取るピッチングで相手打線を抑えると、バックも好守でチームを盛り立てます。
そして最終9回。大野は最後のバッターを三振に切り試合終了。大島が3対0で勝利しベスト4進出を決めました。

(この日は打たせて取るピッチングの大野投手 最後の打者は三振に)

 

4日間で467球の熱投を見せた大野は男泣き。塗木監督と熱く抱き合いました。

(涙を浮かべたエース大野と笑顔の塗木監督 二人だけの熱い抱擁)

試合後、その大野稼頭央選手は、「まずはホッとしています。【センバツ】が決まったとしても、そこで勝ち切ることが目標なので、勝つために次の試合や冬のトレーニングを意識したい。」と早くも次を見据えていました。
また、武田涼雅主将は、「きょうは応援の力もありみんな打てたと思う。自分たちの代は歴代で一番弱い代だと言われていたので、それでもいいチームを作れると証明できて良かった。」と目頭を熱くしながら語ってくれました。

(時折涙を浮かべながら答えてくれた 武田涼雅主将)

ベスト4入りを果たし、自力での「センバツ」出場を大きく引き寄せた大島は、
11月11日、決勝進出をかけて有田工業(佐賀第2代表)と対戦します。
MBCでは、午前9時55分から準決勝の試合もライブ配信します。MBCのアプリ・ホームページからご覧ください。

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