「もったいない」敗戦 ユナイテッドFC

サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは9月11日に、約4か月半ぶりのホーム戦白星を掛けて、いわてグルージャ盛岡と対戦しました。

シーズン後半戦が始まったJ3リーグ。前々節、アウェー勝利で後半戦好スタートを切った9位の鹿児島ユナイテッドFCは、4位のいわてグルージャ盛岡をホームに迎えました。

雷の影響でキックオフが1時間遅れたこの日。試合が動いたのは前半9分。ユナイテッドFCが左サイドからの攻撃で攻めきれずボールを失うと、岩手はサイドチェンジから縦に早く攻め込み、最後は、中央を抜け出した選手がフリーでシュート。これがゴール右隅に決まり先制点を許してしまいます。追いかけるユナイテッドFCは相手の高い位置からの守備にボールをつなげず、なかなかリズムをつかめません。前半終盤には、トップの位置に入ったグスタヴォが体を張ったプレーで何度もチャンスを作りますが得点ならず、1点のリードを許したまま試合を折り返します。

早く追いつきたい上野監督は、後半開始から新加入の秋山をトップ下に投入、するとチームが活性化します。相手陣内でボールがつながるようになりシュートの本数も増えます。それでもゴールネットを揺らせないでいると、後半22分には相手のカウンター攻撃から追加点を奪われてしまいます。
スタジアムに漂う重い空気を切り裂いたのは、途中出場の秋山でした。後半37分、相手ゴールキーパーのキックミスのボールを直接トラップした秋山が約40mのループシュート。これがゴールに吸い込まれ1点差に追いつきます。
これでスタンドと共に勢いづいたユナイテッドFCは、試合終了間際までイメージ通りの攻撃で何度もチャンスを作りますがゴールネットを揺らせず。
結局1対2で敗れ、約4か月半ぶりのホームゲームでの白星、今季初の連勝を逃しました。

試合後、上野展裕監督は「もったいない試合だった。」と総括。
「前半は自分たちの持ち味のビルドアップが上手く行かなかった。後半のような攻撃が前半からできていれば違う試合になった。失点のシーンを見直し修正し、前を向いて臨んでいきたい。」と話しました。

勝点を積み上げられなかったユナイテッドFCは9位のまま。この日の時点で、1位の富山とは勝点差10、J2昇格ラインの2位・岩手とは勝点差9となり、J2再昇格に向けてより負けられない状況になりました。

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