接戦を制したのは? 夏の高校野球県大会

(一球が、勝負を分けた。)

夏の甲子園を目指して熱戦が続く、高校野球の鹿児島大会。
7月13日は2回戦の7試合が行われ、県立球場の第1試合では、第8シードの国分中央と枕崎の対戦。ともに引き締まった守備で接戦となりました。

雲ひとつない青空が広がった県立鴨池野球場。

枕崎は2年生の上野が先発。得点圏にランナーを置いても要所を締め、チームメイトも堅い守備で盛り立てます。一方の国分中央も、3年生エースの内田が力のこもった投球でチームを引っ張ると、ピンチの場面では、セカンド東が好プレー。終盤まで、両チーム無得点の緊迫したゲームが続きます。

迎えた8回表、国分中央は、先頭バッター・キャプテンの岩切が出塁。送りバントで1アウト2塁とすると、ここまで守りでチームを支えてきた、3番・東がセンターオーバーのタイムリーヒット。
試合終盤の1打席にかける思いが長打を生み、国分中央が均衡を破ると、その後も足で揺さぶり、2点リードします。

追いかける枕崎は、控えの3年生を送り、流れを取り戻そうとしますが反撃ならず。
結局、2対0で国分中央が3回戦に進出しました。

一方で、最後の夏を終えた枕崎の3年生たち。
試合後のミーティングで涙する選手も居る中、吉永一樹キャプテンは「色々な方に支えてもらい、ここまでやってこれたことに感謝しています。期待に答えられなくて本当に悔しい気持ちです。後輩たちには監督を甲子園に連れて行ってもらいたいです。」と関係者に挨拶。
思いは、後輩たちに託されました。
この日、先発のマウンドに上がった枕崎高校2年の上野倖汰投手は、「試合中も一人じゃないよと声を掛けられ、チームの力というのを先輩たちから教わりました。成長したなと言ってもらえるようになりたいです。」と話しました。

【7月13日(金)の結果 2回戦】
<県立鴨池球場>
国分中央 2-0 枕崎
川内 10-0 串良商・霧島(6回コールド)
沖永良部 11-5 蒲生
鹿児島南 5-3 川内商工(※きのうの再試合)

<鴨池市民球場>
尚志館 11-1 鹿児島高専(5回コールド)
鹿屋中央 18-1 屋久島(5回コールド)
鹿児島情報 10-1 薩摩中央(7回コールド)

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