「鹿屋の青い空」 Story 1 2017年の飛躍を誓う!
「鹿屋の青い空」では、おおすみ・鹿屋から世界の舞台を目指す自転車のプロチーム・Ciel Bleu KANOYA(シエルブルー鹿屋)の活動の様子を定期的にお伝えして行きます。
第1回は、2017年4月に香港で行われる世界選手権を今年の最大目標に掲げる、上野みなみ(うわの みなみ)選手に迫ります。
「買い物も好きですし、遊ぶのも好きなので…遊びたいなとかは思うのですが、今はそれよりも、練習をしなくて走れなかった時のことを考えて練習しないとなと考えちゃうんで。」と話すのは、青森出身の上野みなみさん26歳。
自転車の強豪、鹿屋体育大学の大学院を卒業後、2016年の春に、活動拠点を鹿屋に決めました。
「自分の中では大きな選択で、自分たちのために周りが動いてくれているとなると、それなりに結果を残さなきゃ…とか、最近は、「シエルブルーの上野みなみ」というのにも慣れてきて、周りの応援も身近に感じていて、接する機会も増えて、楽しめてるなと思います。」
チームは、リオ五輪に選手を輩出。
鹿屋体大時代からのチームメイト・塚越さくら選手が出場しました。
唯一のチームメイトがオリンピックに出場したことに・・・
「良いな…とも思ったんですが、悔しいが一番大きかったかな。」
「本当に正直なこと言うと…出場が決まってから鹿児島ではみんなが五輪で盛り上がるじゃないですか。取材やイベントが増えて、正直、チームメイトとしてその場に自分がいるのが「つらい」と思っていて…一緒にいて笑えるかなとか感じていて。」
「私に残された東京五輪に切り替えてトレーニングするしかないと自分でも思ったので・・・。」
上野選手は、去年11月にイギリスなどで行われた、自転車トラックワールドカップで2度、表彰台に立ち銀メダルを獲得。
「悔しさ」を、力に変えました。
「今年は香港で世界選手権があるんですが、オリンピックが終わって初めての世界選手権になるので、成績をしっかり残したいというのが一番で、そこまでの残りの毎日を上手く過ごして金メダルを取りたいです。」
新たな一歩を踏み出した上野選手には、成し遂げたいことがありました。
「君が代を聞いたことがなくて、海外のレースで。今回のワールドカップで表彰台に立ったときに…君が代を自分で流したいというのを思ったので、4月の世界選手権で流したいです。」
その目標を成し遂げた先に、2020年の東京が見えてきます。