サポーターと共につかんだ「4戦無敗」 ユナイテッドFC
サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCは、4月3日にアウェーでテゲバジャーロ宮崎と対戦。
鹿児島からもサポーターが大挙する、注目の「南九州ダービー」となりました。
キックオフ2時間前…。スタジアム横の駐車場には鹿児島ナンバーの車がずらり。開幕3戦負け無しのチームを後押ししようと、鹿児島から1034人のサポーターが駆け付けました。総観客数2700人に対して1034人…スタンドを見る限り、鹿児島サポの方が多く見える中での試合となりました。
ここまで3位につける鹿児島ユナイテッドFCは、昨シーズンは順位で上回られたテゲバジャーロ宮崎と対戦。
攻撃的なサッカーを掲げるチーム同士の対戦は、球際も厳しく、攻守の入れ替わりが激しい展開に。前半の中盤以降、押し込まれる場面で粘り強いディフェンスを見せたユナイテッドFC。さらにピンチの場面ではGKの白坂が好セーブを連発。両チーム無得点で試合を折り返します。
「後半立ち上がりは集中してやろう」と、気持ちを一つにした選手たち…。
後半4分、相手にディフェンス裏をつかれた失点のピンチでは、キャプテン広瀬が体を張って阻止。すると6分には、相手からボールを奪い縦に速く展開したあと、右サイドバックの星が低く速いクロスボールを送り、最後はニアサイドで有田が合わせ、ユナイテッドFCが練習をしてきた形で先制点をつかみます。
去年は無かった「3連勝」に向けてリードを奪いますが、球際厳しい一進一退の攻防が続くと、後半25分には相手にボールを奪われ、同点とされてしまいます。
この直後、大嶽監督が切った交代のカードは「攻撃の選手」…最後まで、勝点3を狙いに行きます。
フレッシュな選手を投入したことでさらに動きが活発化したユナイテッドFCは最後まで攻め続けたましたが、ゴールネットを揺らすことが出来ずに1対1の引き分け。
アウェーで勝点1をつかみ、開幕4戦「負け無し」も、悔しさが先立ちました。
試合終了直後に倒れ込み、天を仰ぎながらピッチを悔しそうに叩いたサイドバックの薩川淳貴選手は「最後の1秒までチームで点を取りに行っていたし、引き分けで良いとは誰も思っていなかった。僕自身もチャンスをつぶしてしまい、悔しかった。アウェーでしたけど、自分たちのホームかと思うくらいの雰囲気をサポーターが作ってくれたのに、勝てなかったのは申し訳けない。次節以降のホーム2連戦で勝って、喜びを分かち合いたい。」と話しました。
アウェーで勝点1を積み上げた鹿児島ユナイテッドFCは4位に。
次の試合は4月10日(日)で、ホームに6位の藤枝MYFCを迎えます。