樟南が20回目の夏の甲子園へ! 高校野球鹿児島大会
2年ぶりの開催となった「全国高校野球選手権 鹿児島大会」は7月26日決勝戦が行われ、樟南高校が5年ぶり20回目の優勝を果たしました。
決勝戦は、準決勝で延長10回・劇的なサヨナラ勝利を収めた鹿児島実業と、ここまでチームエラーがわずかに一つ、エース・西田を擁する樟南の、伝統校同士の対戦に。
県内最多・19回の甲子園出場を誇るチーム同士の試合を一目見ようと、午前8時半の開門前には長蛇の列が。また、客席に間隔を開けるなど新型コロナ対策も取られたスタンドには、両チーム合わせて500人以上の学校関係者が応援に駆けつけました。
試合は1回表。鹿実・先頭の平石がヒットで出塁すると、送りバントで得点圏へと進み、キャプテン・城下へと打順が回ります。しかし、レフトフライで2アウト。続く井戸田も見逃し三振。ここは樟南バッテリーに軍配が上がります。
するとそのウラ。樟南は2番・尾崎が2ベースで出塁すると、「今大会はいい成績を残せていなくて、チームのために思い切り振っていくと決めていた」と語ったキャプテン・下池が、フェンス直撃のタイムリー2ベース。樟南が先制します。
流れに乗った樟南は、ここまで全試合登板のエース・西田が好投をみせ鹿実打線を抑えると打線も援護。4回・5回・8回と追加点を奪い、7対0とリードして最終回9回を迎えます。
なんとか粘りたい鹿実は、ヒットを繋ぎ2アウトながら3塁・1塁とチャンスを作りますが、樟南のエース・西田が投じた今大会640球目がアウトコースに決まり、打者は見逃し三振。樟南の西田が今大会50個目の三振を奪い、試合終了。樟南が7対0で鹿児島実業に勝利。5年ぶり20回目の優勝を果たしました。
試合後、樟南高校の下池キャプテンは「20回目の夏の甲子園出場を決められて本当にうれしい。鹿児島県代表として誇りをもって、全国に行くからには全国制覇を目指して頑張りたい」と笑顔で語ってくれました。
また、決勝戦を完封した西田恒河投手は「甲子園に行きたいという気持ちがみんなの中にあったので本当にうれしい」としっかりした口調で話しました。
なお、2年ぶりのとなる夏の甲子園は来月9日から、原則無観客で開かれます。
組み合わせ抽選会は、来月3日にオンラインで行われます。