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こだわる。 「熱況!ユナイテッド」取材コラム(3)

鹿児島ユナイテッドFCの「いま」を、お伝えしている「熱況!ユナイテッド」。
J2に昇格した2019シーズンは、取材担当アナウンサーの松木圭介が感じたことを、取材日記・コラムとして、ホームページ上でご紹介します。

(強い日差しの中でのトレーニングとなった)

思わず上着を脱いでしまうほどの陽射しが降り注いだ3月27日。鹿児島市の県立サッカーラグビー場。ユナイテッドFCの選手たちはいつも通りのメニューで練習をスタート。
額には光る汗・・・前日に比べて気温も上がり、温かさからか選手たちの表情も和らいでいた。
練習メニューが進むにつれて金鍾成監督の声掛けの回数が増えてくる。プレーをした直後の選手に個別に声を掛けたり、全体を集めて声を掛けたり。

「…に、こだわって。」

円陣の中心から、金監督の低くて響きのある声が聞こえてきた。
…そうそう、ファン・サポーターの間では、金監督は「いい声だ」という意見が多い。アナウンサーの私・松木としては負けられない思いになる瞬間だ(笑)。話を本筋に戻そう―。

いまチームが課題としている部分にアプローチする練習で、金監督が選手に「…に、こだわって。」と訴えた。決して、出来ていないわけではない。連携や精度を高めるためには「さらに」なのだろう。
選手たちがそれに応える。上手く行けば、金監督が選手の名前を呼びながら「いいよ~!いまの!」と声をかけ、上手く行かなかった場合には、その練習が終わった直後にそっと歩み寄り、声を掛ける。
…さすがにその時の声は聞こえないが、選手の表情が理解したことを物語っていた。

金監督の伝え方は魅力的だ。
こうやって、少しづつチーム内の意識が「一つの方向」を向いていくのかな?と思いながらも…
開幕戦以来、4試合白星から離れているため、あえて聞いてみた。

「勝星への焦りはないですか?」

しばらく考えた後、「あの声」が返って来た。

「薬はあると思いますが、いま必要なのかというとそうではないと。」

やはり、シーズン開幕前のまま、焦ることなく、じっくりとチームを作っていくんだ、起こったことに1つ1つ対処しながら進んでいくんだと感じた。
ただ、選手たちの互いの声掛け、表情からは確実に前進しているのを感じる。
インタビューの最後に声を掛けた。

「きょうは、暑いぐらいでしたね。」

「袖まくりしましたよ、思わず。気合入れたって訳じゃないですよ。」

金監督は、にっこり笑っていた。

3月30日は、アウェーでの水戸戦。そしてホームに戻り、中3日で初の平日ナイターとなる金沢戦。さらに中3日でホーム連戦となる大宮戦。
前半戦の大きな山場となる三連戦で、大きな流れをつかんでもらいたい。

春休みに入り、練習見学に子どもの姿が多くなったグラウンドで。 松木圭介

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