ととナビvol.172 イタヤガイ

先週は、赤ワイン色と白ワイン色の貝殻をもつ貝・ツキヒガイのお話でしたが、皆さんもう召し上がられたでしょうか?

 

🙇🏻:「諸先輩方の話によると、ツキヒガイは秋の運動会のお弁当には欠かせない食材だったらしいですよ。大きな身を取り出して串にさして、串焼きにするんですが、大量発生のおかげで、その串焼きも今年復活しました。」

これはあっさりと塩で焼いたもの。醤油だれで焼いてもおいしそうですねぇ・・・😋。

 

🙇🏻:「白くて丸い大きな部分は貝柱です。右側の貝には縁にオレンジ色の部分がありますよね。同じ部分は左側の貝ではクリーム色ですよね。これは雄雌の違いなんですよ。右のオレンジ色は卵巣、つまり雌です。そして左のクリーム色は雄の精巣です。この生殖腺部分もおいしいですよ。」

 

このツキヒガイ、じつはホタテガイと同じ仲間で、どちらもイタヤガイ科の貝なんです。(ホタテガイがいくら有名でも、ホタテガイ科ではないんですね)

 

・・・ということで、イタヤガイって何?って思ったあなた、

こちらをご覧ください👇🏼。

白い方が右の貝殻で丸みを帯びています。そして茶色い方が左の貝殻で、こちらは平らになっています。この左の殻を上にして海底で暮らしているんですが、イタヤガイの仲間は貝殻を開閉して泳ぐことができるんですよ、パカッパカッと😮。(そしてそれはツキヒガイやホタテガイも同じです)

 

名前の由来は、屋根に木の板を葺いた家(イタヤ)から。平らな貝殻がそれに似ていることから命名されました。

今年は吹上浜でツキヒガイが大量に獲れていますが、それに混じってイタヤガイも獲れているそう。ツキヒガイよりも小型でとにかく知られていないのでほとんど出荷はされていませんが、おいしい貝なんだそうですよ。。。

写真はイタヤガイの湯引き・・・(なんか、ベビーホタテみたいですね😊)

🙇🏻:「今後出荷対象にできないか、ということで試しに水揚げされたものを食べる機会がありました。貝殻の大きさが8㎝くらいの小さな貝だったので貝柱も大きくはなかったですが、旨味があっておいしかったですよ。」

 

ツキヒガイにイタヤガイ、鹿児島で有名な貝にしていきたいものです!。

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