【#30】小迫ストアー 小迫高雄さん

今週もお聞き頂きまして、ありがとうございました。

鶴園直子です!

このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。

地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。

今回の舞台は、曽於市末吉町南之郷。

今回は「地元に住む人たちの日々の暮らしを支える人」です。

創業はなんと大正10年!!大正ですよ!!

100年もの間愛され続ける、地元でおなじみのスーパーマーケット、

「小迫ストアー」小迫高雄さん をご紹介します!

 

🍱小迫ストアーはどんなお店?

いわゆる皆さんが日頃必要なもの(生鮮食品・お弁当・お惣菜・日用品など)を置いています。

あと、このあたりは給油所も少ないので、買い物ついでに入れてもらえればと、給油所も営んでいます。

大正10年に始めた当時は、今のようにお惣菜を売るような時代ではなかったので、

塩・砂糖・調味料・乾物などを中心に販売していたと聞いています。

 

🍱現在は親子2代で切り盛りしていらっしゃいます! 

大学を卒業して、関西の総合スーパーで4年程働いた後、1980年に母からお店を引き継ぎましたので、

41年になります。

6年前には息子も、働いていた職場を退職して帰ってきて、今は親子2代で頑張っています!

 

🍱小迫ストアーがある「末吉町の南之郷」という地域は、どんな地域?

南之郷地域は、過疎の地域です。

私が通っていた檍小学校も、50年前は700人くらいおりましたが、

今では30人前後になっています。

 

🍱お客さんはどんな方が多い?

お客様のおよそ4割は、地元の高齢者の方が利用されていますが、

さつまいも農家や畜産農家が多い地域なので、農家の方も多く利用されます。

今、ちょうど稲刈りの時期なので、

田んぼからそのまま来て、お昼のお弁当や、お茶菓子、

あと「バナナが手軽に食べられていい」ということで、バナナをよく買って行かれますねー!🍌

 

🍱お客さんとお話をする中で、お店作りに生かしたことは?

高齢者の方が「店の通路が狭くて、杖をついているとすれ違えない」という声をたくさん頂いたので、

店舗の大規模な改装を行なった時に、工夫して通路を大幅に広げました。

 

🍱日々、どんなことを想いながらお仕事をされているんですか?

過疎地域である南之郷地域においては、

お惣菜を作る際も、高齢者に栄養のある食を提供して、健康寿命をのばすことや、

できるだけ地元の食材を使った「味付けとうふ」・「油みそ」・「がね」といった郷土料理などを惣菜として提供する、

「地産地消」を心掛けています!

また、お客様とは半分「家族」のようなつながりを持っているので、

ある時は悩みを聞いたり、ある時は見守りを行なったりする時もあります。

近所の人ですけど、最近見かけないなーいう時は、家まで行ってみたりしています。

 

🍱これから、どんな風にお店を続けていかれたいですか?

お店が無くなってしまったら、地元の人たちが困ってしまう。

だからお店を続けていかないといけないと思っています。

ただ過疎化が進んでいる中では、地域の人たちだけではなく、地域外の人たちも呼び込んでいかないといけない・・・。

さいわいにして息子は、以前システムエンジニアをおりましたので、

お店のホームページを立ち上げたり、SNSで情報発信してくれています。

これからはそういう新しいもの、「インターネット」なども上手に活用しながら、

長く続けていけたらと思っています。

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