Midwifery助産院Umi 助産師 下田智子さん

 

「日本を元気に!あなたの街のささえびと」リポーターの鶴園直子です!

このコーナーでは、「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”。

地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。

今日の舞台は、阿久根市で唯一の助産院、その名も「Midwifery助産院Umi」

昨年4月に開業しました。阿久根の海や夕陽のように、お母さんたちが癒される場所でありたい・・・、

そんな想いが込められた名前です。

今日は「助産師のお仕事を通して、地域の女性を支える人」ご紹介します。

今回のささえびとは、Midwifery助産院Umi から、助産師 の 下田智子さん です。

 

🤱阿久根で「助産院を開業しよう!」と思ったこんなきっかけ

阿久根は元々父のふるさとなんですが、今両親が住んでいることもあり、6年前に家族で移住してきました。

移住して初めて、阿久根市に分娩できる産婦人科や助産院がないことを知りました。

一番近い産婦人科でも車で30~40分・・・、

そんな現状を知って、

「これはお母さんたちの頼るところがない!

妊娠・産後・育児で困ったり、悩んだりした時にすぐに相談できる場所が阿久根市にあれば、

地域のお母さん方のためになる。」と思い、開業しました。

 

🤱下田さんの助産院では、こんなケアをしています!

実は助産院なのですが、分娩は取り扱っていません。

妊婦さん、産後のお母さん(褥婦さんともいいます)を主な対象にしたケアを行っています。

妊婦さんへは、

骨盤ケアやマタニティヨガ、逆子の相談・両親学級などを行い、コロナ禍ではオンラインでの相談も始めました。

また、産後のお母さんヘは、

乳房ケア・骨盤ケア・沐浴のお手伝いや、赤ちゃんのスキンケア方法、育児・授乳相談、

その他、ベビーマッサージ教室、産後ヨガクラスなどを行っています。

 

🤱阿久根市の妊婦さんを取り巻く現状は?

現在、阿久根市で『産婦人科・内科』と掲げている病院は1件ありますが、分娩は取り扱っていません。

少なくとも、私が移住してきた6年前には、すでに分娩は取り扱っていませんでした。

助産院も15年ほど前までしかなく、

当時は、乳房ケアなど行っていたようですが、いずれも 医師、助産師の加齢により閉院したと聞いています。

 

🤱助産院には、こんなご相談に訪れるんですか?

産後、腰痛や骨盤が気になり、骨盤ケアで来院される方が多いです。

また、母乳の量やミルクの量が足りているのか、

赤ちゃんの体重が増えているのかを相談にこられる方もいらっしゃいます。

先日は、逆子が治らず、来院された妊婦さんがいました。

足浴をしながら、生活で気を付ける事をお話しし、

骨盤ケアや逆子体操の方法をお伝えし、

その後2回のケアをした後に逆子が治り、経腟分娩された方もいらっしゃいました。

 

🤱実際に開業してお仕事をされてみて、感じること

課題もたくさん感じています。

例えば、乳房ケアへの知識不足で、母乳を続けたいのに諦めてしまう方も多くいらっしゃいます。

(ある自治体の調査で、産後相談したくてもどこに相談したらいいかわからないと答えたお母さんはなんと82%だったそうです。)

そういう方々が少しでも早く助産院に繋がるように、

行政との連携も含め、妊娠中から地域の助産師とつながる必要性も感じています。

 

🤱これから取り組んでいきたいこと

仕事を通して話を聞く中で、『生理の貧困』の問題について活動したいと考えました。

現在、阿久根駅で無料の生理用品の設置を行っているんですが、

アンケートでも実際に、「お金がなくて生理用品を購入できない」との声もいただいています。

これを継続的に行っていくために、

「生理の貧困」について阿久根市のみなさんに知っていただく活動を行っていきたいと考えています。

またこの問題の解決にもつながる事ですが、

阿久根市内の小中高校、保護者への性教育を広めていきたいです。

「性教育」は「生(生きるための)教育」に変わってきています。

少しずつその活動も行っていきたいです。

 

関連記事一覧