【#9】小瀬田みんなの診療所 肥後尚樹さん

 

このコーナーでは、

「私たちの日常を支える人」すなわち“ささえびと”、

地元や地域、街を盛り上げ、元気にしようと頑張っている“ささえびと”をご紹介します。

今週は、「地域の医療を支える人」、ご紹介しました。

今回のささえびとは、

熊毛郡屋久島町小瀬田にある小瀬田みんなの診療所医師の、肥後尚樹さんです。

肥後さんは屋久島のご出身です。

福岡の急性期病院で脳神経外科医として勤務された後、

2018年にふるさとの屋久島に戻られて、「小瀬田みんなの診療所」を開院されました。

 

👨‍⚕️毎日お忙しい日々です・・・。

通常の診療と、今は新型コロナワクチンの接種も始まっています。

それと合わせて、定期的に訪問する「訪問診療」や「往診」も行なっております。

 

👨‍⚕️訪問診療や往診も、屋久島ならではのご苦労が・・・。

屋久島は円形の島。交通は海沿いの県道が頼り・・・。

島は険しい山なので、縦断や横断が出来ず、往診や訪問診療も時間がかかるところが、ちょっと大変なところです。

 

👨‍⚕️また昨年、一時は途絶えていた一湊地区の診療所を「出張診療所」として再開されたと伺いました。

小瀬田みんなの診療所を開業した1年後の2019年3月に、以前からあった一湊の診療所が閉院しました。

私は一湊集落出身なのですが、私が小学生時代には1500人いた住人も、今は500人程度。

過疎化が進む地域です。

車がある方、運転できる方、1人で外出できる人などは、屋久島の大きな病院を受診したりできますが、

しかし、そうでない人が、医療を受ける機会が減ることで、

医療過疎地になったことの影響を受ける人がでるのではと考え、

出張診療所を立ち上げました。

一番は、私が小さいときからお世話になった診療所の火が消えることが寂しかったということがあります・・・。

 

👨‍⚕️“出張”診療所とのことですが、一湊の診療所ではどのような診療を?

医療資源は限られているのですが、

月に1回出向いて、診療しています。定期的な血液検査、簡単なエコー検査。

あとは話すこと、そして薬を持っていくことが一番の目的だと思います。

 

👨‍⚕️診療所には、いろんな症状やお悩みの患者さんがやってきます。

私の専門は脳神経外科なんですが、地域医療は垣根がない状態ですので、

内科、整形外科、小児科、精神科など、さまざまなニーズに答えて対応しなければならないですね・・・。

 

👨‍⚕️一湊の診療所の開院にあたり、地元の皆さんの反応はいかがでしたか?

再開にあたっては、地元の有志の皆さんが、

開院前の診療所をきれいに掃除して下さったり、病院の看板も新しく作って頂きました。✨✨

私が小さい時にお世話になった方から「大きくなったね、立派になったね」と声をかけて下さったり、

診療に訪れた地元の方が、魚🐟 や 野菜🥕 を下さったりします。

 

👨‍⚕️これからどのように屋久島の医療、地域の医療を支えていかれたいですか?

当然できることは限られているんですが、

まずは島民の方、屋久島の救急隊や役場からの信頼を得なければ、医療を提供することはできないと考えています。

小瀬田みんなの診療所を開院して3年、一湊出張診療所を開院して1年でまだ始まったばかり・・・。

まずは私の実績づくり。継続することが1番大事だと考えております。

 

診療所が再開したことで、きっと地域に活気が戻った・・・地域が1つ、元気を取り戻したのではないか、

お話を伺っていて、そう感じました。

地域の皆さんに愛されている肥後先生。

お忙しい日々を送っていらっしゃると思いますが、

先生もお元気で、頑張って下さい!

ラジオがとてもお好きとのこと・・・、またMBCラジオも聞いて下さいね!

貴重なお時間をありがとうございました。

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