デンマーク・デザインがもたらすヒュゲな時間

毎週金曜日は県外のお出かけ情報。

2月24日(土)から4月8日(日)まで、山口県立美術館で開催される

「デンマーク・デザイン展 ヒュゲのかたち」について、

学芸員の萬屋 健司さんにうかがった。

 

日本とデンマークとの国交樹立150周年を記念し企画された。

コペンハーゲンにあるデザイン博物館の所蔵品を中心に約200点の作品が並び、

デザイン大国デンマークのデザインの歴史100年の流れを辿る。

日本では初めての展覧会。

 

19世紀のロイヤル・コペンハーゲン(陶磁器)や、

デーニッシュ・モダンと呼ばれる20世紀半ばの名作家具、

世界中にファンが多いオーディオ製品バンク&オルフセン

21世紀のプロダクトデザインなど幅広く展示される。

 

プロダクトデザインとは、キッチン用品や電化製品、照明器具、文房具など、

私たちが日常生活で使用するもののデザインのこと。

 

素晴らしいデザインがデンマークで生まれたのは、

社会福祉が発達していることが関係しているという。

「豊かな人生を送るには豊かな環境が必要。

豊かな環境をつくるには優れたデザインが欠かせない」という理念で、

国をあげてデザインに投資する気風がデンマークにはある。

 

決して派手ではないが、日常の生活を華やかにしてくれる。

使い勝手もよく、機能性と美しさが融合したものが多い。

 

展覧会のタイトルにある「ヒュゲ」とは、

「居心地のいい時間や空間」「ストレスフリーな楽しさ」というニュアンスを持つ言葉。

家族や友人と過ごす「ヒュゲな時間」をより良くしてくれるのが家具や家電、日用品なのだ。

展覧会の目玉は、20世紀を代表する家具デザイナー、

ハンス・ヴィーイナ(英名ウェグナー)が制作した椅子に座って、

写真を撮ることができるコーナーだ。

その中には、ジョン・F・ケネディが大統領選挙のテレビ討論会で

座った椅子としても知られている『ザ・チェア』もあるというから驚きだ。

実際に座ってデンマーク・デザインの素晴らしさを肌で感じ、ヒュゲな時間を過ごしてみては?

 

開館時間:9時~17時  毎週月曜が休館。(3月5日、4月2日は開館)

当日観覧料:一般1100円、70歳以上と19歳以上の大学生:900円、

18歳以下:無料

問い合わせ:083-925-7788(山口県立美術館)

 

2月9日11時40分ごろ放送「たんぽぽ倶楽部」 たんぽぽお出かけ隊 より

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