移住生活に役立つ地図を制作 黄川田まなぶさん

きょうは、移住者を増やす取り組みを進めている指宿市で、移住後の生活に役立つ地図を作った女性を紹介します。
自身も千葉から移住し、現在、体験を生かした移住コンシェルジュを務めている女性が地図に込めた思いなど伺いました。

(黄川田まなぶさん)「移住を希望する方のご案内をしているうちに、病院はどこですか?とか学校は?と聞かれると、案内できるものがなかったので」


地図を製作したのは指宿市で移住促進に取り組む移住コンシェルジュを務める黄川田まなぶさん、千葉県出身の49歳です。

黄川田さんは、指宿市では初めてとなる地域おこし協力隊員として去年1月に指宿市に移住し、現在、指宿駅前に開設した協力隊員の事務所「あすっが指宿」を拠点に活動しています。

黄川田さんは小学生の頃に祖父母が住んでいた南九州市で過ごした経験があり鹿児島は「ふるさと」のように感じていたといいます。
(黄川田さん)「ちっちゃい時に良い思い出があると、ふるさとのような気がしていて、帰ってきたくなるというんですかね」


指宿市によりますと市内の人口は1950年の6万9000人をピークに年々人口減少が進み現在はおよそ4万人にまで減りました。そこで、市は移住促進に取り組んでいて、移住者に対する住宅購入などへの助成を活用して移住した人の数は、昨年度までの10年間で22世帯47人にのぼります。
ただ、「来てもらう」だけではなく、「定住につなげることができるか」という課題もあると、黄川田さんは話します。

(黄川田さん)「住んでいただいても”定住”につながるのが難しくて、地域に合わなかったとか、案内したが、合わないで出ていかれるというのは寂しい部分もある」


自らも移住を体験し、多くの移住希望者の声を聞いてきた黄川田さんが必要だと感じたのが地域の「生活情報」でした。
土地勘のない地域外からの移住者にとって、駅やスーパー、市役所などのよく利用する施設は把握できてもいざという時に必要となる病院などの施設は把握しにくいといいます。そのため、作成したのが、病院などの医療機関をまとめた「医療編」と保育園や学校などの教育機関をまとめた「教育編」の2種類の地図です。


実際に地図を手に指宿駅近くにある医療機関の位置を確認してみました。

(濵田レポーター)「移住で来られた時にこういうのがあったらいいなと?」

(黄川田さん)「来た早々、インフルエンザになった時とか、内科どこなんだろう?と。そういう実体験もあったりして、ぐるっと町は回るが、病院とか気をつけてみないと、どこにあるのか分からなくって」

「医療編」の地図では各医療機関の住所や電話番号だけでなく、診察科目や行政の支援制度も紹介。教育編の地図では各学校の子どもの数や学校からのメッセージなども掲載されています。
黄川田さんは今後、地元企業などを紹介する「仕事」に焦点をあてた情報発信もしたいと考えています。

(黄川田さん)「(指宿は)心強い人たちがいっぱいいる。この人がいるからとか、ここで働いてみたいなとか、そういうかたちで移住を最終的には決められるんだろうなと思ったので、そういう材料を少しでも提供できればと」

指宿は観光地としての情報は多いものの、移住者の生活に関する情報は意外に少ないといいます。そうした中で希望者がより安心して移住できるようにし、将来的には移住者の増加につなげたいと、黄川田さんは生活情報の発信に取り組んでいます。

この地図は指宿市役所や指宿駅前のあすっが指宿の事務所に置いてあるほか、指宿市のホームページからダウンロードできます。
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