県内就職率UPへ 学生団体「かごんまよかとこプロジェクト」

きょうは大学生の就職がテーマです。鹿児島労働局がきょう発表した12月の県内の有効求人倍率は1.27倍。有効求人数は、40か月連続で増加しています。
企業の採用意欲が高まり求人が増える一方、鹿児島の課題となっているのが、若者の県外流出です。

きょうは「大学生の県内での就職率アップ」を目指して、活動している学生団体「かごんまよかとこプロジェクト」の取り組みについてです。


(鹿児島未来170人会議)「私たちの思いは、学生と社会人の壁をなくすことです。その壁をなくし、対等のつながりを作ることで、新たなものが生まれる化学反応を起こしたいと思っています」

地域の課題と解決にむけた取り組みを話し合う鹿児島未来170人会議。ステージで発表したのは鹿児島大学4年生の若松香澄さんと鹿児島国際大学4年生の木本貴久さんです。
2人は、大学生の「県内の就職率アップ」を目指す「かごんまよかとこプロジェクト」のメンバーです。


鹿児島労働局によりますと県内の大学生の県内での就職率の割合はここ10年、50%前後で推移しています。鹿児島の大学生の半分は、県外に流出しているのが現状です。


(鹿児島大学2年 秋丸博幸さん)「農業や農家と関わる中で、鹿児島の田舎を就職の選択にしてほしい。鹿児島の熱い農家を増やしたい」


「かごんまよかとこプロジェクト」はおととし、鹿児島大学の学生が企画して立ち上げました。現在、鹿児島大学や鹿児島国際大学鹿児島純心女子大学などの、2年生から4年生の11人で活動しています。

なぜ、県外への就職が多いのか?背景には県内企業の魅力が学生に伝わっていない現状があるといいます。


(鹿児島国際大4年 木本貴久さん)「魅力を広めたい会社は多いんだけど、それが十分に広められていないという社会背景があります。もう1つは逆の立場でいうと、県内の企業を知らないという学生が多い」


学生と社会人の間に壁があると感じているメンバー。取り組んだのは、学生と社会人をつなげることでした。

プロジェクトでは、これまでに、社会人と対話するイベントを8回開き、経営者や会社員、フリーライター、NPO職員などさまざまな職種の社会人が参加しました。
「社会人」とひとことで言っても、色々な仕事や思いがあると気づきました。


(鹿児島大学3年 寺田麗々蘭さん)「鹿児島の学生が興味をもってくれたいいなと思って参加してくれた人もいらっしゃった。失敗を失敗と思わずに次のステップにしていたというような話を聞くだけで、働くということに対する見方が変わったかなと思う」


イベントに参加できない学生にも伝えようと、社会人のインタビューや職場体験の情報などを掲載した冊子「かごんまが人」を去年から発行し、今月2冊目が完成しました。
メンバーは取材や編集を行う中で、就職活動への意識も変わってきたといいます。


(鹿児島大学3年代表 森下彩絵さん)「イベントとか冊子の取材とかを通して、“この人と働きたい”と感じた。面接対策とかグループディスカッション対策とか、それだけが就活じゃないなと」


これまで団体を引っ張ってきた4年生の木本さんと若松さんは、県内での就職が決まり、この春卒業します。
(鹿児島大学4年 若松香澄さん)「やっぱり鹿児島がいいなって。過ごしやすいというか、落ち着くなという感覚があって、県内で働きたいなと思いました」


(鹿児島国際大学4年 木本貴久さん)「これからの僕たちの気づきみたいなのをみんなにしっかり共有していくことで、今からはサポートしていく側になっていくと思うので頑張ってほしいと思っています」


「かごんまよかとこプロジェクト」の活動は、後輩に引き継がれます。

(森下彩絵さん)「鹿児島にはおもしろい人がいて、おもしろい企業があって、わくわくした楽しい環境が鹿児島にあるんだよっていうことをまず知ってもらうことが、働きたいかもって思ってもらえるかなと思う」

学生と社会人をつなぎ、県内で働く魅力を伝えれば、鹿児島で働く若者が増える。それを信じ、学生たちの取り組みは続きます。