• 鹿児島発 コロナに負けない!
  • 新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活や経済に暗い影を落としています。一方で、先が見えない不安の中、この逆境に立ち向かう人たちがいます。このシリーズでは、新型コロナに負けまいと頑張っている人や企業などを紹介します。

休業中のホテル 窓明かりメッセージに込めた思い

休業期間中に客室の窓の照明を使って応援メッセージを発信している鹿児島市のホテルです。濵田レポーターの報告です。

鹿児島市城山。日が落ちて暗くなると、毎日文字が浮かび上がります。

客室の照明で文字を描くウィンドウメッセージ。
県民それぞれが新型コロナの感染症対策をとりながら送る日常を少しでも元気づけることはできないか。城山ホテル鹿児島が、臨時休業した翌日の先月27日から毎日行っています。

(城山ホテル鹿児島企画広報部 吉岡栄一部長)「何か応援メッセージができないかというところから始まった。こんなにきれいに見えるんだと思った。」


(濵田レポーター)「7階のフロアです。どの部屋の照明をつけるのか。分かりやすいように、扉の前には張り紙がしてあります」

照明はスタッフが1部屋ずつ回って手作業で点灯しています。
宿泊客のいない臨時休業の今だからこそできる光の演出はホテル創業以来、初めての取り組みです。

スタッフが試行錯誤しながら、6階から10階までの75の客室を使って表現できる言葉を考えます。

(森山真一さん)「大きなホテルでしかできないことだと思うので(メッセージを見て)前向きにポジティブに気持ちが変わっていただければと思います」


第1弾は英語で「希望」を意味する「HOPE」。第2弾は「昇る」の意味の「RISE」。その後、公募から選ばれた鹿児島弁で「がんばれ」を意味する「キバレ」の文字も。

この取り組みを通じてスタッフ自身も励まされたといいます。

(吉岡部長)「また行きますので頑張って下さいと、ホテルへの応援メッセージも多数いただきましたので、キバレというのは、われわれにも同じく頑張れと言われているのと一緒だと思いますので、この言葉を真摯に受け止めながら(営業再開の)準備をしていきたいと思います」

県民への応援。そして自分たちへのエールともなった今回の取り組み。
メッセージは臨時休業最終日の今月31日までです。

今月25日から休業最終日の31日までの間に発信されているメッセージは一般公募で2番目に多かった「愛」の意味の「LOVE」です。
城山ホテル鹿児島では来月1日から宿泊やレストランなど一部で営業を再開し、12日から全館で営業を再開する予定です。